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小陰唇の肥大はなぜおこるの?原因とその対策方法をわかりかすく医師が解説!

2022.06.29コラム

小陰唇が大きい、といった悩みを抱えている女性は一定数いらっしゃいます。

デリケートな部位のため、ひとに相談できず、日常に負担を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では小陰唇が肥大化する原因やそれにより起こってしまうトラブルやその解決方法を中心に紹介していきます。

ドクター

小陰唇の大きさについてお悩みなら症例実績6500件以上のスワンクリニックにご相談ください

院長が小陰唇縮小手術について解説している詳しい動画をご覧になりたい方はこちらをご覧ください。

小陰唇とはどこのこと?小陰唇の大きさの平均

日本美容外科学会での発表資料より)

小陰唇とは女性器の一部です。

女性器のふっくらとした部分である大陰唇の内側の、左右一対のヒダのことを小陰唇といいます。

小陰唇のヒダの内側には尿道口と膣があります。

小陰唇は大陰唇に包まれており、半数以上の女性は、足を閉じた時に小陰唇は大陰唇に隠れて見えなくなります。

小陰唇が何cm以上で小陰唇肥大、といった明確な定義はありませんが、日本人女性の小陰唇の大きさの平均は1.4cmです。(当院および協力施設における722人の日本人女性の臨床データ 2021-2022年)

足を閉じて立った状態で、大陰唇からはみ出ていたり、小陰唇の大きさが2.1cm以上の場合は大きめと考えて良いでしょう。

併せて「小陰唇の形や大きさの平均は?正しい位置とともに肥大化のセルフチェックを解説」をご覧ください。

小陰唇の肥大の原因とは?

小陰唇はなぜ大きくなってしまうのでしょうか。

小陰唇の肥大の原因について以下にひとつずつ解説していきます。

先天性によるもの

小陰唇の大きさは、遺伝子によっておおよそ決まっています。

小陰唇が大きいことの原因はほとんどが遺伝的要素であるといわれています。

背の高い人や、手の大きい人がいるのと同様です。

生まれ持った遺伝子の影響によって、小陰唇が肥大しやすい人と、そうでない人がいるのです。

また小陰唇の肥大については、リンパ管奇形やホルモンバランス異常などの原因があり、それらも遺伝子の影響を受けますが、女性の体が成長する思春期以降に気になり始める方が多いようです。

思春期や妊娠出産などホルモンバランスの影響によるもの

ホルモンバランスが大きく変化する時期に、小陰唇が肥大することがあります。

女性は、思春期以降、妊娠出産や更年期など生涯のうちにホルモンバランスが大きく変化していきます。

女性器の一つである小陰唇は女性ホルモンの影響を受けて、大きくなったり垂れてしまうことがあります。

また出産によって小陰唇が伸びたり、会陰切開後の縫合で形がいびつになったり、拡大したり肥大したりすることも多いです。

女性器の老化によるもの

女性器も、体の他部位と同様に老化していきます。

老化によって小陰唇やその周りの皮膚のコラーゲンは減少し、ハリがなくなったり、部位によっては柔軟性がなくなり、垂れやすくなります。

また、大陰唇の肉が痩せてしまい小陰唇が目立って見えるようになるため、肥大しているように感じる場合があります。

それにより、全体の見た目のバランスが変わって、これまでは気にならなかった形や大きさが気になってくるという方もしばしばいらっしゃいます。

アトピー性皮膚炎、リンパ浮腫、外傷など後天的な疾患によるもの

アトピー性皮膚炎による炎症や、ナプキンやおりものシートによる蒸れやかゆみから掻いて腫れてを繰り返す過程で、大きさが戻らなくなってしまったというケースもあります。

この場合、黒ずみや色素の脱失(白抜け)も合併することもあります。

また、幼少時(成長過程)にぶつけたり、切れたりする外傷がきっかけとなり、部分的に裂けた小陰唇の両側がそれぞれ成長することで、いびつな形状に大きくなってしまった、というのも比較的あるケースです。

それ以外には、陰部リンパ浮腫など小陰唇が肥大してしまったり、潰瘍や腫瘍ができてしまい肥大してみえることがあります。

象皮症など病気

女性器周辺の皮膚病である「象皮症」などによって、小陰唇が肥大しやすくなり潰瘍ができた症例があります。

象皮症とは、皮膚が太く、硬く、ひだ状になる皮膚の状態を指します。この病状は、皮膚の線維化(組織が硬化し、柔軟性が失われること)や皮膚の過剰な肥厚(肥大化)によって引き起こされます。

男性経験が多いは肥大の原因ではない

男性経験が多いのがネットや巷では肥大化の原因と言われています。

しかし、男性との性交渉により肥大化することに関して現状、科学的根拠はありません。

ただ、これが肥大化についての告白をしずらくさせている状況を醸成していかもしれません。

小陰唇が大きいことで起こるトラブルとは?

次に、小陰唇が肥大して起こるトラブルについて解説します。

小陰唇は左右一対のヒダで構成されていますが、その内側には尿道口と膣があります。

小陰唇がそれらを覆っていることで、尿道口や膣への雑菌の侵入を防ぐ役割をしています。

他にも、尿が飛び散るのを防ぐ役割、性交渉の際に陰茎を包みこむ役割などがあります。

では小陰唇が大きいとどのようなトラブルが起こるのでしょうか。

デリケートゾーンの衛生が保ちづらい

デリケートゾーン、膣の周辺はもともと垢がたまりやすい場所です。

小陰唇が大きいと大陰唇との間の溝に垢がさらにたまりやすく、また排尿後にペーパーで拭きにくいため、衛生的な状態を維持しづらくなってしまいます。

結果として、かゆみや痛み、嫌な臭いの原因となります。

入浴の際に優しく洗ったり、清潔な下着を身に着けて常にデリケートゾーン全体をきれいな状態に保つように心がけましょう。

痛みや違和感、巻き込み

小陰唇が大きくて大陰唇からはみ出る部分が多いと、小陰唇が下着やズボンにあたって痛みを生じたり、自転車に乗る際に陰部に違和感を感じたりします。

大きくはみ出た小陰唇が摩擦や巻き込みが原因で炎症を起こしてしまったり、痛みが出てきてしまうこともあります。

排尿しにくい

小陰唇が大きいと、小陰唇の内側にある尿道口の上にかぶさってしまい尿がまっすぐに出なかったり、曲がったりするため、飛び散って排尿しにくくなってしまいます。

また小陰唇とその周辺に飛び散った尿は綺麗に拭き取るのが難しいため、においの原因となることもあります。

小陰唇の黒ずみ

東洋人女性は、小陰唇の辺縁が黒ずんでいることが多いのですが、小陰唇が大きいと、黒ずんでいる部分がより目立つ場合があります。

見た目の印象が良くないと悩まれる女性が多く、小陰唇縮小術を受けられる理由としても多いです。

他人やパートナーの目が気になる

小陰唇が大きいとスパッツや下着、水着の陰部がもっこりしてしまう、小陰唇がでてしまうことが心配でTバックやビキニを着ることができない、人に大きいと思われるのが嫌なので温泉に行けない、などと気にされる方もいます。

またパートナーにどう思われるのか不安で、異性関係に消極的になってしまう方もいるようです。

性交渉では見た目の問題だけではなく、挿入する際に小陰唇が巻き込まれてしまい痛みを感じてしまうことがあります。

小陰唇が大きいことで上記のような症状が考えられますが、小陰唇のみではなく大陰唇や他の女性器に原因があることも考えられます。

専門医による診察やカウンセリングを実施しているクリニックは多数ありますので、一度受診してみることも大切です。

小陰唇の肥大を防止するためには?

小陰唇の肥大に伴うトラブルを起こさないためにできる対策はあります。

まずは小陰唇の炎症やムレを起こさないように、肌に優しく、締め付けのない下着や衣服を身につけることです。

また、物理的に引っ張られるとのびてしまうこともあるので、気になるからといってあえていじるようなことは避けましょう。

気にしすぎない

小陰唇の大きさには個人差があります。

そして、綺麗な左右対称であったり、形が整っていたり、色がピンク色である小陰唇の人はとても少ないです。

人と見比べたり、相談する場面がないので、自分の小陰唇のみ見て不安に思ったり、大きいのではないかと気になることもあるかもしれません。

しかし日常生活で支障があったり、痛みや違和感がなければ、とくに問題はありません。

気にしすぎないことも大切といえますが、不安や悩みに感じる場合は、インターネットで調べてみたりクリニックのカウンセリングなどで相談してみましょう。

美容外科で小陰唇縮小手術をする

「小陰唇と下着が擦れて痛い」

「肥大した小陰唇が排尿を妨げ、排尿時に不便がある」

といった小陰唇の肥大が原因のトラブルが生じる場合、美容外科での小陰唇縮小術が適している場合もあります。

女性器周辺の見た目の改善と、なにより生活面でのメリットが大きいです。

基本的に日帰りでできる手術で、1週間程度で腫れや痛みもおさまります。

小陰唇縮小とはどのような治療法?

この小陰唇が肥大した場合、まず考えられるのが小陰唇縮小術です。

そこで小陰唇縮小術とはどのような治療法なのか治療方法とその効果を解説します。

小陰唇の肥大や左右差を解消する治療のこと

小陰唇縮小術とは、小陰唇にメスをいれて肥大した部分を切り取り、違和感のないように縫合することで肥大した小陰唇の大きさや形を整える施術です。

小陰唇の肥大や、左右差、形の形成に対して外科的なアプローチができます。

麻酔をして施術するので術中に痛みはありません。

小陰唇の肥大した部分を切り取り適切な大きさにするので、小陰唇の肥大が原因で起きていたトラブルは解消されます。

小陰唇の肥大により小陰唇縮小術をおすすめの方

小陰唇の肥大により以下のような状況の方はには小陰唇縮小術の治療がおすすめです。

・小陰唇が大陰唇まではみだしていて足を閉じても、立っている状態で小陰唇のヒダが前から見える
・小陰唇がしわしわ、ぷよぷよして垂れている
・小陰唇が下着や衣類に擦れることで苦痛を感じている
・小陰唇の大きさ、左右の差、黒ずみなどで悩んでいる
・性器にかゆみや炎症を起こしやすい
・性器に汚れがたまりやすく、臭いが気になる
・尿が小陰唇にひっかかり、出にくかったり、飛びちってしまう
・介護を受けるときのために、見た目を整えたい
・他院で小陰唇縮小術を受けたが、まだ気になるところがある

もしかして、少しでも当てはまると手術を検討されると良いと思います。

より詳しい内容については「小陰唇(しょういんしん)縮小術のおすすめの方とは?縮小術の流れも併せて解説」をご覧ください。

スワンクリニックの小陰唇治療の手順について

当院医師の小陰唇縮小術の症例は6,500件を超えています。

この数字は日本一であり、6,500件の施術のうち、合併症のなかで最も頻度が高いとされる血腫の事例は1件もありません。

この実績から培ったデザインセンスと高い技術で患者様に十分満足していただけるよう注力いたします。

医師による無料カウンセリング

まずは医師によるカウンセリングで、患者様の悩みや要望をしっかりと確認いたします。

不安なことや疑問点はいつでも相談してください。

メスを使用する施術なので既往歴や、アレルギーの有無といった問診もおこないます。

デザインして切り取る範囲を決定

肥大した小陰唇を自然な形になるよう切り取る範囲を決定していきます。

左右のバランスや大陰唇など周辺の女性器とのバランスを考慮しながら確認します。

クリトリス包皮や大陰唇などの堺との自然なつながりを目指します。

切開して皮膚を取り除く

施術前には静脈麻酔をおこない、いよいよ小陰唇の切開、切除、縫合をおこないます。

多くのクリニックでは小陰唇の切除の際に、小陰唇の断面を平らにカットするので縫合した部分が分厚く不自然になってしまうことがあります。

しかし当クリニックでは、縫合した部分が分厚くならないように断面をV字にカットします。

傷を縫合

小陰唇をV字にカットしたあとは、まずは断面の内部を縫い、あらかじめ創面をあわせます。

その後に極細の特殊な糸を使用して丁寧に縫合します。段階を分けて縫合するため、傷跡がきれいで目立ちません。

表面だけを寄せて縫合すると、糸が小陰唇の断面に食い込み、傷跡のギザギザや盛り上がりが目立ってしまいますがその心配は必要ありません。

術後の通院

施術の際に使用する術式よって通院期間は異なります。

抜糸の必要のない術式をの場合は、基本的には、施術後に通院は必要ありません。

抜糸が必要な術式の場合は、施術から7~14日後に抜糸をするので、一度来院して頂きます。

ちなみに、溶ける糸で縫合しますが、完全に溶けて脱落するまで待っていると1ヶ月程度かかり、その間の痛みや違和感が強く結局は抜糸を希望される方が多いのと、糸の食い込み跡が高度に残ったり、縫合糸感染を併発することが多いため、基本的には抜糸する方針としています。

料金について

小陰唇縮小術の料金についてご案内します。

小陰唇縮小(抜糸あり) では、275,000円で、モニターは165,000円となっています。

なお、小陰唇縮小術の相場については「小陰唇縮小術は安い?施術費用の相場やクリニックの選び方を医師が解説!」をご覧ください。

小陰唇肥大の根本的な解決方法

小陰唇の肥大により日常的に支障がある、小陰唇を小さく整えたい、といった方は医療機関での小陰唇縮小術をおすすめします。

小陰唇についての悩みを抱えている方は一定数いるため、小陰唇縮小術は珍しい施術ではなく、日本国内だけでもこの手術を受ける人は年間数万人いらっしゃいます。

カウンセリングや相談から、小陰唇に関する困りごとの相談、詳しい施術方法、メリットや副作用まで聞くことができます。

医療の力でデリケートな悩みを解決できることもあるので、一度相談してみるのも良いかもしれません。

記事監修医師プロフィール

スワンクリニック銀座院長/日本形成外科学会専門医・医学博士

福澤 見菜子

経歴
2006年慶應義塾大学医学部卒業
2008年東京大学医学部付属病院 形成外科美容外科 入局
2012年大塚美容形成外科 千葉院院長 就任
2017年湘南美容クリニック 松戸院院長 就任
2019年湘南美容クリニック 赤坂見附院院長 就任
2020年医学博士取得
資格
日本美容外科学会(JSAPS、JSAS) 正会員
日本形成外科学会専門医 / 医学博士
埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科 ⾮常勤講師