2022.09.03:ブログ
スワンクリニック銀座 院長 福澤 見菜子
こんにちは!
小陰唇縮小、片側だけのケースも結構あります。
今回は、向かって左だけ、お手術した直後をお見せします。
ワンデー小陰唇縮小、すなわち抜糸不要の術式で縫合しました。
施設によって、術式の名前が違うので紛らわしいのですが、スワンクリニックでは、
抜糸なし=皮膚の内側に全て糸が埋まるように縫合して表は何も出ていない状態
抜糸あり=皮膚表面に糸が出ている状態
です。
実は、抜糸ありも溶ける糸で縫合するのですが、糸が自然に溶けるには1か月位かかるので、それを待たずに1〜2週間程度で抜糸にご来院いただきます。
なぜ、どうせ抜糸するのに溶ける糸で縫うかというと、専門的なことになりますが、一般的な形成外科手術で皮膚表面を縫うための溶けない糸というのは医療用ナイロン糸になるのですが、これは良くも悪くも糸が非常にシャープで、小陰唇のような柔らかい、半分粘膜のような組織をそういったシャープな糸で縫合すると、抜糸までに組織への食い込みが著しく、それがずっと残ってしまうからです。
溶ける糸でも皮膚表面を縫うと、多少の食い込みはあるのですが、ナイロン糸よりはましです。
同じ理由で、口腔内の縫合も、粘膜なので、ナイロン糸で縫うことはまずないんですよ!
縫合については、色々なご意見があるかと思いますが、
少なくとも、当院としては日本で一番症例を積み重ねて、最終的にこちらに辿り着きました。
ちなみに、アメリカ形成外科学会で小陰唇縮小のセッションに参加していると、アメリカのこの分野で有名な先生方も、糸の選択については、皆さん当院と同様の方針です。
さて、片側だけ手術をする際は、左右を揃えるのが実は両側手術するよりも難しい!
皮膚の厚さにより、その辺りは難易度が違いますが、こちらの方は、直後からかなり綺麗に揃っており、皮膚もある程度しっかりしているので、時間が経って完成したときにもこれなら良い感じに仕上がると思います。
ただいま、症例写真の整理中でして、完成時の写真をまだ整理できていないのですが、後々またお出ししようと思います。
人間の体には個人差があり、全員がこのような経過になるわけではないですが、一つの例として参考にしていただければと思います☆