2021.10.05:コラム
クリトリスが皮に覆われていて「自分は包茎なのでは?」と悩む方は少なくありません。
性感度の弱さや汚れ・臭いが気になって手術を考える人もいます。
実際に問診表の「クリトリス包茎か心配」という欄に4割の方がチェックしています。
他院で「手術が必要」と言われ、不安を抱えて当院に相談に来る方も多いです。
この記事では、クリトリス包茎が必要なケースや検討すべきケース、術前後の症例や注意点を紹介します。
クリトリス包茎が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
クリトリスは多少は皮に覆われているのが自然な状態です。
むしろ皮が少なすぎると日常生活で擦れて痛みを生じることもあります。
指で包皮をそっと持ち上げてクリトリスが露出するのであれば、手術は不要です。
ただし、機能改善や不快感の解消が必要な場合では、手術を受けた方がよいでしょう。
ここからは、実際に手術が必要となる症例について説明します。
以下のケースでは手術をしたほうが良いでしょう。
①包皮がしっかりとかぶさっており、最大限持ち上げてもクリトリスが露出しない
②包皮のかぶりが深く、中にあるクリトリス周辺に恥垢が溜まり、炎症を起こして痒みなどがある
特に②のように炎症を繰り返すと、周辺が癒着して痛みを伴うことがあります。
症状がある場合は、早めに手術を受けることをおすすめします。
機能的にはやらなくてもいいけど、ご本人の希望によって検討してもよいケースがあります。
代表的なのは次のようなケースです。
①性交渉の感度を上げたい
②かゆみや炎症はないが、臭いだけが気になる
③見た目が気になる
特に③のように見た目の悩みは、強いコンプレックスにつながることがあります。
こうした場合には、手術を検討しても良いでしょう。
ここでは、代表的な症例を紹介します。
「ケース1:小陰唇縮小術と組み合わせた症例写真」
以下の症例写真の方は、クリトリスがかぶって痛みが生じることがあったため、手術を希望されました。
小陰唇縮小術と陰核(クリトリス)包茎術を同時に行っています。
クリトリス包茎の場合、小陰唇の肥大が原因となっていることも少なくありません。
小陰唇が大きくなるとクリトリス周囲の皮膚を押し上げ、包皮がさらにかぶさるためです。
そのため、小陰唇の肥大を残したまま包茎だけを改善しても、悩みの根本的な解決にはならず、一緒に手術を提案することがあるのです。
「ケース2:副皮切除と組み合わせた症例写真」
こちらの方は、小陰唇の大きさやはみ出しが気になって手術を受けられました。
小陰唇縮小術と陰核(クリトリス)包茎術、副皮切除も同時に行っています。
副皮とは、小陰唇の上に位置し、包皮ともつながっている部分です。
クリトリス包茎は、先天的な個人差やホルモンバランス、摩擦などによって起こることがあり、副皮や小陰唇の肥大と同時に見られる場合もあります。
そのため、実際の治療では小陰唇縮小術や副皮切除を陰核(クリトリス)包茎術と組み合わせて行うケースが一般的です。
このように、多少の見た目の変化はありますが、極端に露出させることはありません。
包皮を切りすぎると、歩行時などに痛みを生じるなどのリスクがあるからです。
たまに、かなり露出した状態まで切除されても問題ないと言う方もいます。
しかし、やってみないとわからないですし、切ってしまったものを元に戻すことはできません。
私は、自分で責任を取れない手術はしたくないので、この程度のデザインにすることが多いです。
ただ、この位でも、①②③は改善されるので、受けた方には喜んでいただけます。
陰核(クリトリス)包茎術を受ける際は、クリニックをしっかりと見極めることが大切です。
クリニックによっては、手術料金を吊り上げるために、不要な方にまで陰核(クリトリス)包茎術を強く勧めるところがあります。
そのような場合は一旦身構え、本当に自分に必要なのか、変化を希望しているのかを冷静に考えることが大切です。
ほかにも切られ過ぎて乾燥や摩擦が起きやすくなったり、血腫や感染症が生じたりすることもあります。
そのため、信頼できるクリニックを選び、納得できる説明を受けてから手術を決めることが大切です。
陰核(クリトリス)包茎術は、状態によって必要性や仕上がりが異なります。
自然で満足度の高い仕上がりを得るためには、医師の高い技術力や、仕上がりイメージを患者と共有することが欠かせません。
スワンクリニック銀座では、婦人科形成の症例数が8,200件以上あり、豊富な経験を持つ医師が対応します。
希望される方にはiPadで患部を撮影し、仕上がりイメージをわかりやすくご説明します。
症例写真のように自然な仕上がりを目指しながら、デリケートなお悩みを安心してご相談いただける環境を整えております。
クリトリス包茎が気になる方は、ぜひ一度スワンクリニック銀座へご相談ください。
スワンクリニック銀座院長/日本形成外科学会専門医・医学博士
福澤 見菜子
2006年 | 慶應義塾大学医学部卒業 |
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2008年 | 東京大学医学部付属病院 形成外科美容外科 入局 |
2012年 | 大塚美容形成外科 千葉院院長 就任 |
2017年 | 湘南美容クリニック 松戸院院長 就任 |
2019年 | 湘南美容クリニック 赤坂見附院院長 就任 |
2020年 | 医学博士取得 |
日本美容外科学会(JSAPS、JSAS) 正会員 |
日本形成外科学会専門医 / 医学博士 |
埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科 ⾮常勤講師 |