2025.09.03:コラム
「小陰唇が大きくて下着に擦れて痛い。小さくできるの?」
「左右差や黒ずみが気になって、手術を考えているけれど……」
小陰唇の大きさや左右差に悩みながらも、不安や疑問から一歩を踏み出せずにいる方も少なくありません。
小陰唇の悩みは小陰唇縮小手術で改善が期待できます。
この記事では、小陰唇縮小手術の基本情報から費用、リスク、実際の症例まで詳しく解説します。
同じような悩みを持つ方は、治療を検討する際の参考にしてみてください。
小陰唇を小さくする場合、「小陰唇縮小手術(小陰唇縮小術)」が行われます。
小陰唇縮小手術は、小陰唇の余分な皮膚を切除し縫合して形や大きさを整える手術です。
左右差の改善や黒ずみの軽減、摩擦や蒸れの軽減のために行う方も多いです。
ただし、外科的手術のため、ほかに方法はないのか、安全なのか、傷跡は残るのか、妊娠や出産に影響はないのかなどの不安が生じます。
ここでは、小陰唇縮小手術について詳しく解説します。
「小陰唇の縮小手術」には「抜糸あり」と「抜糸なし」の2種類があり、クリニックによって対応している方法や仕上がりの特徴が異なります。
「抜糸あり小陰唇縮小術」
小陰唇の先端を直線的に切除し、皮膚表面を溶けない糸で縫合する方法です。
対応クリニックが多く費用も安めですが、糸の跡が残ったり仕上がりが不自然になることがあります。
「抜糸なし小陰唇縮小術」
小陰唇の先端をV字にカットし、皮膚の内側を溶ける糸で縫合する方法です。
自然な仕上がりで糸の跡も残りません。
回復も早いですが、費用はやや高めです。
それぞれに特徴があるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
小陰唇縮小手術の抜糸ありとなしの違いはこちらでも解説しています。
併せてご覧ください。
小陰唇縮小手術のダウンタイム(回復までの期間)は体質や手術内容によって異なりますが、目安は約1週間〜1カ月です。
腫れや出血が出ることがあり、特に3日〜1週間程度は痛みを強く感じることがあります。
日常生活に支障が出る場合もあるため、無理をせず安静に過ごしましょう。
また、1カ月ほどは性交渉・激しい運動・長時間の入浴を控える必要があります。
不安な症状がある場合は、早めに医師に相談してください。
小陰唇縮小手術は保険が適用されない自由診療です。
そのため、費用はクリニックによって異なりますが、両側で30万円前後が相場です。
片側のみの場合は、安くなることもあります。
一方で、初診料や麻酔代が別途かかったり、他の手術を併用して総額が高くなったりすることがあります。
事前に総額の見積もりと、含まれる費用・追加料金の有無を確認しておきましょう。
小陰唇縮小手術は、膣などの内部には手を加えないため、妊娠や出産に影響はありません。
性感度については、術後に一時的な鈍さを感じることがありますが、神経を傷つけることはなく、時間の経過とともに自然に回復します。
一方で、術後の過ごし方や医師の技術によっては、血腫や感染症などのトラブルが起こる可能性があります。
血腫とは、皮膚の下に血液がたまり腫れる状態です。
縫合が不十分だったり、術後に無理をしたりすると発生することがあります。
感染症は、傷口に細菌が入り込むことで起こり、不衛生な環境や早すぎるシャワー・入浴などが原因となります。
これらを防ぐには、清潔を保ち、医師の指示に従って安静に過ごすことが重要です。
異常を感じた場合は、すぐに医師に相談しましょう。
小陰唇の左右差が目立つ、あるいはサイズが小さすぎるなど、「自分の状態で本当に手術ができるのか」と不安に思う方も少なくありません。
ここでは、実際の症例写真をもとに、どのようなケースで手術が行われているのかをご紹介します。
「左右差が気になるケース」
こちらの方は、左右差と大きさに悩み、小陰唇縮小手術を受けられました。
手術前の写真では、片側だけ大きく伸びており、擦れやムレなどの不快感もあったそうです。
「色味が気になるケース」
こちらの方は、小陰唇の色味が気になって手術を受けられました。
小陰唇自体は手術ができるのかと疑問に思うほど小さいですが、小さくても形や色の調整は可能です。
小陰唇に決まった形や大きさはありません。
手術が必要かどうかも状態によって異なります。
どんな悩みでも、まずは相談してみましょう。
小陰唇縮小手術では、見た目や衛生面の悩みをより改善するために、「副皮切除術」や「陰核包茎術」を同時に提案されることがあります。
副皮切除術は、小陰唇の上にある薄い皮膚(副皮)を整える手術で、形のバランスや清潔さを保ちやすくする目的で行われます。
陰核包茎術は、陰核(クリトリス)が皮膚に覆われすぎている場合に、包皮の一部を切除し、陰核を適度に露出させる施術です。
これらの手術は、状態に応じて提案されるもので、必ずしも必要ではありません。
不安がある場合は、複数のクリニックで相談するのも一つの方法です。
小陰唇縮小手術は、大きさや左右差、色味などの悩みに対応できる治療法のひとつです。
ただし、デリケートな部位であるため、専門性と実績を持つ医師に相談することが大切です。
スワンクリニック銀座では、8,200件以上の症例をもとに、痛みや腫れの傾向を分析し治療に反映しています。
そのため、術後の負担が軽く、回復期間も比較的短いのが特徴です。
これまでに血腫の報告もなく、安全性にも十分に配慮されています。
丁寧なカウンセリングを通じて、患者様一人ひとりに適した治療法を提案しています。
「手術を受けるべきか分からない」と感じている方も、まずはお気軽にご相談ください。
医師
中島 悠希
2015年 | 日本医科大学 卒業 |
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2017年 | 慶應義塾大学形成外科 入局 以後、関連病院形成外科勤務 |
2024年 | スワンクリニック銀座 入職 |
日本形成外科学会形成外科専門医 |
日本形成外科学会 |