2024.01.26:コラム
デリケートゾーンの問題は、見た目や臭いなどが目に見えないため、他人に相談しにくいと感じる女性も少なくありません。
特に、デリケートゾーンの悩みの原因の一つとして、副皮が大きいことが挙げられます。
副皮が大きくなることで外観や衛生面に不安を感じることがありますが、そのような場合には副皮切除術が選択肢となります。
この記事では、副皮に焦点を当て、副皮が大きい場合に行われる副皮切除術について詳しく解説しています。
デリケートゾーンのお悩みを抱えている女性の方は、ぜひ参考にしてください。
副皮とは、小陰唇と大陰唇の間にあるヒダ状の皮膚のことです。
副皮は全員にあるわけではなく、全くない方、片側だけにある方、二重三重にある方など、個人差が大きく、その大きさも、人によってさまざまです。
副皮は元々は陰核(クリトリス)の皮膚の一部が発達してできたもので、解剖学的な正式名称ではありません。そのため欧米ではクリトリスの皮膚として扱っています。日本では、この部分を慣習的に“副皮”と呼んでいます。
そのため、副皮の大きさは正常なサイズというものは決まっておらず、大きい場合でも異常というわけではありません。
先述した通り、副皮が大きいことは異常ではありませんが、副皮が大きいことでデメリットを感じる場合があります。
以下では、副皮が大きいことで起こるデメリットについて詳しく解説します。
まず、副皮が大きいことで汚れなどが溜まりやすくなり、デリケートゾーンのトラブルにつながることが挙げられます。
副皮が大きく発達していると十分な洗浄が難しくなり、この状態が続くと汚れが溜まって嫌なにおいの原因になります。
さらに、汚れが溜まることで炎症が起きることもあります。
炎症が生じるとデリケートゾーンの皮膚が過敏になり、かゆみや赤みなどが現れ、日常生活にも支障が出る場合もあります。
副皮が大きいことで起こるこのようなトラブルや不快感は、日常生活に大きなストレスを与えるでしょう。
副皮が大きいことで、女性器の見た目が悪くなるというデメリットも存在します。
副皮に左右差がある、または副皮が大きく目立つ状態であることがコンプレックスとなり、自信が持てないというお悩みにつながることもあります。
また、自分では見えない部分のため、パートナーに指摘されて初めて気づいたという方も多くいます。
このような状況では、自身の体に対する不安やコンプレックスを抱えることがあり、それが性自体やパートナーシップに影響を与える可能性があります。
副皮が大きく発達することで、下着に擦れて痛みが生じる場合があります。
この痛みは、日常的に発生するものであり、その影響は日常生活においてさまざまな支障を引き起こす可能性があります。
また、副皮が下着に擦れることで、赤みが出たり、ひどい場合には出血が起こる場合もあります。
この状態が継続すると、肌の炎症や傷が生じ、これが慢性的な痛みや不快感を引き起こします。
さらに、出血がある状態では細菌の感染リスクが高まり、その結果、炎症が悪化して感染症につながる可能性もあります。
副皮が大きいことでデリケートゾーンにトラブルが起こるなど、デメリットを感じる場合、副皮を切除する手術を受けることがおすすめです。
ここでは、スワンクリニック銀座の副皮切除術について詳しく解説していきます。
副皮切除術では、まず手術前に患者様のご希望の副皮の大きさや形について詳しくお伺いし、そのご希望を丁寧に確認しています。
実ははじめから“副皮を小さくしたい”というご希望でご来院される方は少なく、小陰唇縮小を希望して受診した際に、副皮も同時に切除しないと小さくできないと医師からアドバイスを受けて切除するということが多いでしょう。
スワンクリニック銀座でも、患者様にとって最も適した治療法をご提案させていただいております。
手術自体は比較的迅速で、通常は30〜60分ほどで終了し、患者様はその日のうちにご自宅にお帰りいただけます。
当院では、ワンデー副皮切除の場合は、抜糸の必要がないため、特に追加の来院が必要ありません。
一方で、抜糸が必要な手術の場合は、手術後約1週間後に来院していただく必要があります。
手術は通常、静脈麻酔を行い、眠っている間に手術が行われるため、患者は手術中に痛みを感じることはありません。
手術後は、傷の痛みを感じることが一般的ですが、通常は3日から1週間程度で治まり、痛み止めも処方されます。
また、陰部は血流が活発な部位であるため、手術後1~2週間は血がにじむことがあります。
これは一時的な現象であり、徐々に落ち着いていきます。
手術当日は長時間の歩行や激しい運動を避け、安静に過ごすことが重要です。
手術部位に対しては、必要以上に触らないよう心がけましょう。
シャワーは翌日から可能ですが、湯船への入浴は手術の種類により異なります。
ワンデー手術は手術後2週間程度、抜糸あり手術は1ヶ月程度は湯船に入ることを避ける必要があります。
湯船に入る際には、患部への刺激や感染予防のために、医師の指示に従いながら慎重に行うことが大切です。
手術後に患部に痛みや出血が治まらない、違和感が続くなどの症状が現れた場合は、速やかにクリニックにご相談ください。
医師が患者の状態を詳細に診察し、適切な処置やアドバイスを行います。
デリケートゾーンのにおいや見た目に関するお悩みがあるときは、その原因の一つとして副皮が大きいことが考えられます。
副皮の大きさが通常の範囲を超えることは一般的に異常ではありませんが、これにより、デリケートゾーンの健康や日常生活に影響が出るならば、副皮切除を検討することが一つの解決策とされています。
スワンクリニック銀座では、患者様のデリケートなお悩みに真摯に向き合い、経験豊富な医師が最適な治療方針を提案いたします。
副皮切除についての詳細な情報や治療の流れについて専門的なアドバイスを受けることで、患者様が納得し、安心して治療に臨むことができます。
デリケートゾーンにお悩みを抱える方は、ぜひスワンクリニック銀座にご相談ください。
当院は、患者様の健康と満足度を最優先に考え、専門的なサポートを提供いたします。
スワンクリニック銀座院長/日本形成外科学会専門医・医学博士
福澤 見菜子
2006年 | 慶應義塾大学医学部卒業 |
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2008年 | 東京大学医学部付属病院 形成外科美容外科 入局 |
2012年 | 大塚美容形成外科 千葉院院長 就任 |
2017年 | 湘南美容クリニック 松戸院院長 就任 |
2019年 | 湘南美容クリニック 赤坂見附院院長 就任 |
2020年 | 医学博士取得 |
日本美容外科学会(JSAPS、JSAS) 正会員 |
日本形成外科学会専門医 / 医学博士 |
埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科 ⾮常勤講師 |