2020.10.02:ブログ
スワンクリニック銀座 院長 福澤 見菜子
こんにちは。
小陰唇の大きさに左右差がある方も多く、15%くらいの方は、左右差が主訴で来院します。
なるべく左右を揃える&必要のない手術は受けなくていいような方向でカウンセリングをしますが、外科的な限界もありましてそれについて説明します☆
人間の体は、傷ができると、なるべく傷の長さや面積が小さくなるようにちぢんで治癒する性質があります。
大怪我をすると、傷が引きつれたようになってしまうアレです。
片側だけ手術する場合、反対側に揃うようぴったりと重ねて余ったところを切除するようデザインしてその通りに手術を行いますが、、
実際、治ってみると、多少ちぢんで、揃えたはずなのに、反対側よりもカーブがすっきりしてしまうこともしばしばあります( ; ; )
私は形成外科医なので、傷をきれいに治すのが専門ですから、様々な縫合法や、時にはデザインも工夫するのですが、全力で頑張ってもやっぱり完全には左右揃わないこともあるんです。
こういった場合、ちぢみを予測して、大きめに残すと、カーブがちょうどよくなるというより、カーブはやっぱりすっきりしてしまい、むしろ残した部分の組織量が分厚さとして治ってしまうことが結構あり、不格好であまりよくありません。
どのくらいのちぢみが出るかは、個人差が大きく、デザイン通りにきれいに揃ってくれる人も結構いますが(こういう時は術者としてもとっても嬉しいです!)術前に完全に予測するのは難しいです。
手術しないほうの小陰唇のカーブがきつい場合は、ちぢみが出た際の左右差が目立ちやすいので、初めから両側手術してしまった方が、揃えやすいです。
自分の経験と技術力も踏まえて、患者さんと相談して、片側だけにするか、両側やるか決めます。
大きさは気にならなくても、黒ずみが気になるのでせっかくだし両側やるという人もいます(^.^)
ものすごくいびつなバランスに仕上がることはないですが、どこまで気になるかは、人にもよるので、せっかくやるからには、やって良かったと思っていただきたいですから、その辺をちゃんと相談するようにしています。
なので、片側だけやった方でも術後にやはり気になるからと、修正する方は今のところいらっしゃいません。
片側だけ気になるという方は、ぜひ参考になさってください。