2021.07.29:ブログ
スワンクリニック銀座 院長 福澤 見菜子
こんにちは。
今日は、珍しく抜糸ありのモニター写真をアップしました。
診療で、ものすごく聞かれるのが、「抜糸ありの方が綺麗になるってインターネットで見たんですけど本当ですか?」ということです。
こちらは、私が手術したお客様で、術後約2週間で抜糸にいらした際のお写真です。
糸の食い込み痕が分かります。
徐々に馴染んできますが、完全に消えることはないので、見れば分かります。
当院は、溶ける糸で縫いますが、なるべく糸の後を残さないように、抜糸をします。
溶ける糸で縫うので抜糸不要のクリニックさんもあり、それはそれで大きな問題はないと思いますが、溶ける糸が完全に溶けて脱落するには1ヶ月以上かかるので、このお写真以上に糸の食い込み痕が残ることは明白でしょう。
一方、抜糸なしワンデーの場合
術後1ヶ月目なので、多少の経過の違いはありますが、傷は正直言って全く分かりません。
元々、抜糸ありの術式しかなく(海外はいまだにそうです)、糸の痕が問題となり、日本では抜糸なしが開発された経緯があります。アメリカ形成外科学会で、あちらの婦人科形成の権威の先生も、糸の痕が残ってそれが困るというお話をしていました。
形成外科的には、一般的な皮膚縫合の場合は、表面を縫って後日、抜糸をした方が傷は綺麗になりますので、私も婦人科形成以外の手術ではほとんどそうします。しかし、小陰唇は皮膚と粘膜の間のような組織で、普通の体の皮膚とはちょっと性状が違いますよね。婦人科形成をたくさんやっている立場で、抜糸なしをお勧めするのは、そのほうが綺麗になるからです。
私は日本一この手術をしており、自信をもってそうお伝えします。
参考にしていただけたら嬉しいです。