2022.08.31:コラム
女性特有の性器の一部に、小陰唇(しょういんしん)があります。
小陰唇は、陰部にある左右対象のヒダですが、日常生活で気になるほど大きい場合は美容整形による小陰唇縮小術といった方法で解決することができます。
小陰唇が大きくなる原因や、小陰唇縮小術について解説していきます。
女性のデリケートなお悩みに多いのが、生殖器のお悩みです。
小陰唇が肥大する症状には、個人差によって生じるものと病気によって生じるものがありますので、婦人科で診てもらうのもひとつの解決策です。
陰部にあるふっくらとした皮膚の膨らみを大陰唇といい、その内側にあるヒダを小陰唇といいます。
ヒダの内側には膣の入り口と尿道の2つの小さな穴があります。
小陰唇の大きさには個人差がありますが、多くの人は足を閉じて立った状態で、大陰唇に小陰唇がおさまる程度の大きさです。
左右対称の形をしている小陰唇ですが、若干の左右差は個人差のひとつとして捉えることができます。
形についても半楕円形のような形といわれますが、多少の歪さなど個人差がある部位です。
小陰唇は、内側にある膣と尿道口を雑菌や乾燥から守る役割をすると言われています。
また、小陰唇が左右にあることで、尿の飛び散りを防ぎ、性交渉の際には男性器を包み込む役割もあります。
小陰唇は、大陰唇にちょうどおさまる程度の大きさです。
しかし炎症を起こしていたり、病気が隠れていると肥大することがあります。
小陰唇や、その周囲の外性器に生じて、小陰唇が腫れてしまう病気をいくつか紹介します。
外陰部がなんらかの刺激や感染で炎症を起こしていたり、外陰部の皮膚の下(皮下)で炎症が起きている場合に、腫れてしまうことがあります。
以下に具体的な病気をあげます。
接触性皮膚炎は、刺激となるものに接触することで起こる、湿疹を伴う皮膚の炎症です。
刺激とは、おりものや尿、脱毛クリーム、化学繊維が使用されたナプキンやタンポン、下着などです。
石鹸を使用した過度な洗浄や長期間の座位も刺激となってしまうことがあります。
また、特に夏の暑い時期や生理中など、蒸れることで自分自身の汗に反応して接触性皮膚炎を生じることもあります。
単純ヘルペスウイルスが、性行為などにより生殖器に感染して起こります。
症状は、外陰部の激しい痛みや腫れ、排尿時痛などがあり、痛みを伴う水疱(水ぶくれ)もできてしまうことがあります。
水疱ができると、破れた際に他の人へヘルペスウイルスをうつしてしまうことがあります。
外陰部の陰毛を支える組織のひとつに毛嚢、または毛包という部位があります。
陰毛が湿っていたり、毛穴が傷ついていると細菌が中へ入り込み炎症を起こします。
外陰部の陰毛付近に炎症が起きると、外陰部全体が腫れてしまうことがあります。
月経中やムダ毛処理のあとに起こりやすいので注意が必要です。
外陰部の怪我により、腫れたり出血することがあります。
下着を身につけているので、一般的にすごく怪我をしやすい部位ではありませんが、当院のように外陰部の治療を専門で行っている施設ではしばしばそういった経験のある患者様もいらっしゃいます。
多くは、子供のころに転んだり、何らかの原因で外陰部に強い衝撃が加わり、出血したり腫れたりするというものです。
受傷時はそのまま経過とともに改善しますが、キズが治った後も腫れたままの大きさが残ったり、裂けたりいびつな形状のままになってしまうことがしばしばあります。
リンパ浮腫とは、リンパ管系の異常によりリンパ液のうっ滞が生じ、からだの一部が著しく浮腫む状態です。
発症原因が不明なものと、乳腺、婦人科、泌尿器科系領域の手術後におこるものがあります。
頻度としては脚や腕のリンパ浮腫が多いですが、これが外陰部に生じることがあります。
小陰唇縮小術は、女性器の美容整形といえます。
炎症や病気によって小陰唇が肥大している場合は、抗生剤などの適切な治療が必要です。
しかし、炎症や病気ではない場合は婦人科形成で改善することができます。
もともと小陰唇が大きかったり、摩擦などの刺激により組織がのびて小陰唇が肥大してしまう、などの原因が考えられます。
小陰唇縮小術とは、小陰唇の肥大や左右差、色素沈着を外科的な手術で解消する治療です。
小陰唇の肥大した部分で、切り取っても支障のない範囲を切り取り形や左右差を整えます。
治療は麻酔をかけておこないます。
小陰唇縮小術は、このような症状でお悩みの方へ適した治療です。
病気や感染ではない小陰唇の肥大は、絶対に治療するべきというような病気ではありません。
しかし、小陰唇の肥大をそのままにしておくと以下のような心配が考えられます。
小陰唇が肥大していると、月経や排尿の際に経血や尿が拭き取りきれず汚れが残ってしまいます。
そこへ菌が繁殖して炎症を起こしてしまうことがあります。また、においの原因にもなります。
小陰唇が大きくはみ出していると、ショーツや下着にあたって痛んだり、違和感を感じて不快になることがあります。
とくに自転車に乗っているときやジーンズを履くときは、はみ出た小陰唇が擦れて痛みを伴いやすいです。
小陰唇が大きいことに対してパートナーや他人の目が気になってしまい、性行為のときや温泉で人に見られるのがつらいと思う方もいらっしゃいます。また、他人に見せるのに抵抗があるために、婦人科検診を受けられないという方も珍しくありません。
肥大した小陰唇がその内側にある尿道口を塞いでしまい、排尿がしにくくなってしまいます。
また、尿が小陰唇をつたって排出されるため通常は大きく飛び散ることはありませんが、小陰唇が肥大していると飛び散ってしまうことがあります。
日常生活で、小陰唇の肥大となる原因と、対処法の一部をご紹介します。
陰部周辺を不衛生にしておくと、小陰唇にも炎症が起こり腫れて大きくなってしまいます。
炎症を起こしていると、見た目の問題だけではなく機能面でも問題が生じるので陰部を清潔にしておくことが大切です。
陰部の清潔を保つために、排尿時には毎回トイレットペーパーで優しく尿を拭き取るようにしましょう。
月経のときや、おりものの量が特に多いときには、ナプキンやおりものシートをこまめに交換して清潔なものを当てるようにしましょう。
膣にはデーデルライン桿菌という乳酸菌のひとつが存在していて、腟内を酸性に保っています。
酸性になっていることで、細菌の繁殖を防ぎます。
外陰部を清潔にするために石鹸を使用して強く洗ってしまうと、このデーデルライン桿菌までも除去してしまい、返って膣が細菌に弱くなってしまいます。
膣の正しい洗浄は、デリケートゾーン用の石鹸を使用して、泡だてた状態で優しく洗います。
大陰唇や小陰唇のヒダには汚れが溜まりやすいので、ヒダの間も優しく洗ってあげます。
膣の内部まで洗う必要はありません。
無理な性行為によっても小陰唇の肥大を起こしてしまう可能性があります。
例えば膣分泌物が十分に分泌されていない状態で性行為をおこなうと、小陰唇が擦れて炎症を起こしてしまいます。
また、無理に挿入して小陰唇を巻き込んでしまい、痛みと腫れを生じることもあります。
陰部に優しい性行為をするために、適宜ローションを使用したり、体位を工夫するようにしましょう。
ローションを使用すると滑らかな挿入ができるので、小陰唇への刺激が軽減されます。
また、二人の体格や骨格によって痛みを生じたり苦しいと思う体位があるかもしれません。
無理な体位で性行為をするとその分、外陰部や小陰唇の負担がかかります。
スワンクリニックは、婦人科形成をはじめとする女性の美容整形専門のクリニックです。
小陰唇縮小術もおこなっており、その技術力の高さが評価されています。
クワンクリニックには、婦人科形成手術数の執刀が6,000件と日本一です。
それだけの症例数があっても最も頻度の高い合併症である血腫の事例が未だありません。
信頼と実績のある医師が、丁寧にカウンセリングから施術までを一貫しておこないます。
多くのクリニックでは、切断の際に小陰唇の断面をカットするので、縫合をした際に断面同士があわさり分厚く不自然になってしまうことがあります。
スワンクリニックでは、縫合部位が不自然にならないように断面をV字にカットして内部を先に縫い合わせています。
傷跡が綺麗で目立たないことも人気の理由のひとつです。
全身への負担は少ない施術なので、何日間も安静にしている必要はありません。
しかし施術後2~3日は腫れたり痛みはあるので立ち仕事の場合などは2~3日間仕事をお休みしても良いかもしれません。
また、血流が良くなると腫れや痛みが増強してしまうので、入浴や運動、サウナなどは最低1週間は控えてください。
スワンクリニックの小陰唇縮小術の料金は、抜糸が必要な術式かそうでないかによって違いがあります。
抜糸が必要な施術は275,000円、抜糸が不要な施術は398,000円です。
※コメント 糸の違いではなく、縫い方の違いです!糸は同じです。
ほかにもモニター価格などがあるのでお尋ねください。
小陰唇など外陰部のデリケートなお悩みは、だれにも相談できず抱え込んでしまうこともあるかもしれません。
小陰唇の肥大や腫れは、病気や炎症が隠れていることもありますし、肥大に対しては適切に施術をすることで一気に悩みが解消することもあります。
スワンクリニックは、患者様の人生にとって美容整形での経験が素敵な1ページとなるよう、患者様と真摯に向き合って理想を叶える手伝いをしています。
女性のお悩みはぜひスワンクリニックにご相談ください。
スワンクリニック銀座院長/日本形成外科学会専門医・医学博士
福澤 見菜子
2006年 | 慶應義塾大学医学部卒業 |
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2008年 | 東京大学医学部付属病院 形成外科美容外科 入局 |
2012年 | 大塚美容形成外科 千葉院院長 就任 |
2017年 | 湘南美容クリニック 松戸院院長 就任 |
2019年 | 湘南美容クリニック 赤坂見附院院長 就任 |
2020年 | 医学博士取得 |
日本美容外科学会(JSAPS、JSAS) 正会員 |
日本形成外科学会専門医 / 医学博士 |
埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科 ⾮常勤講師 |