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処女膜強靭症とは?悩みを持つ女性におすすめな施術を紹介

2022.06.29コラム

「処女膜強靭症」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?

「性交渉の際に痛みを感じる」
「出血が起きている」

という方は処女膜強靭症である可能性があります。

今回は処女膜強靭症について解説し、悩んでいる方におすすめな施術である「処女膜切開術」についても紹介します。

スワンクリニックでは、症例数6,000件を超える婦人科形成の専門医も在籍しており、強靭症でお悩みの方はぜひ一度、ご来院ください。


処女膜とは?

処女膜とは、膣の入口に張っている非常に薄い1〜2ミリ程度の粘膜です。

膜と言っても全てを覆っているわけではなく、小さな穴が開いています。その小さな穴からは月経の際の出血や、おりものが排出されます。

処女膜は性行為で破れるだけではなく、タンポンやスポーツ、自慰行為などでも破れる場合があり、性行為を繰り返すことで小さくなって、痕跡だけ残している場合も少なくありません。

初めての性交渉で痛みを感じる方や出血がある方がいますが、それは必ずしも皆が当てはまることではありません。

処女膜の状態によっては痛みや出血がない方もいます。

処女膜強靭症とは

通常、処女膜は柔らかいものですが、もともと処女膜が硬い方のことを処女膜強靭症といいます。

先天的に硬いので徐々に小さくなることがなく、性交渉の際に痛みを感じることで処女膜強靭症であることに気づく方が多いです。

しかし婦人科に行っても異常がないと言われるケースも多く、なかなか対応方法がわからないまま放置している方も多いです。

処女膜強靭症は自力でなんとかしようとしても効果が得られることは少なく、場合によっては手術が必要です。

次に処女膜強靭症について下記の項目別に詳しく解説していきます。

処女膜切開手術・切除手術(処女膜強靭症)がおすすめの人

処女膜強靭症の治療として、痛みが強い場合には手術を行い処女膜を切除します。

どんなケースがおすすめかというと下記に当てはまる人が手術での治療がおすすめです。

・痛みが強くて性交渉が不可能
・性交時はできるが、毎回痛みがあり苦痛を感じる
・パートナーの指すら入らない
・性交時痛みのほかに出血を伴う場合がある

上記の症状に当てはまる方は、処女膜または切開の対応を行うのがおすすめです。

処女膜切開・切除(処女膜強靭症)手術とは

処女膜強靭症の場合に行われる手術は、静脈麻酔を行い眠っている間の30分程度で終わる手術です。

処女膜を切開・または切除することで、性交渉を行った場合の男性器や指の挿入をスムーズにします。

不要に狭くなっている部分の切除のみなので、膣がゆるくなる心配はありません。

処女膜を切除するにあたって心配なのは手術による痛みです。

最初に説明したように手術自体は麻酔で眠っている間に行うため、術中は痛みをほぼ感じません。

眠っている間に強靭な処女膜の部分を医師によって切開または切除します。

術後の出血や再癒着の防止のために溶ける糸で切開面を必要に応じて縫合します。

溶ける糸は自然に脱落していくため抜糸は不要で、抜糸時の痛みの心配もいりません。

術後1~2週間、血がにじむ程度の出血がみられる場合がありますが、徐々に落ち着いていきます。

処女膜切開・切除(処女膜強靭症)の症状

処女膜強靭症の症状は前述したように、性交渉時に痛みを伴ったり、痛みだけではなく出血がみられたりします。

ただ、ほぼ性交渉時に以外に症状が現れるものではなく、健康に害があり治療として行うものではないため、基本的には自由診療の治療になります。

程度によっては保険診療の適応として治療をする施設もあるようなので、一度産婦人科を受診してみてもいいかもしれません。

処女膜切開・切除(処女膜強靭症)手術を受けるメリット

処女膜強靭症の手術を受けるメリットとしては、痛みや出血を伴わずに性交渉が行えるようになることです。

パートナーと上手く関係が築けず精神的不安を抱えて悩む方も安心できるでしょう。

処女膜切開・切除(処女膜強靭症)手術の流れ

処女膜強靭症の手術の流れを下記に記載するので、手術を受けようか悩んでいる方は参考にしてください。

1.静脈麻酔を打ち、眠った後に切開・切除をする部位を決める
2.該当部位の切開・切除を行う
3.切開・切除した部位を溶ける糸で縫合

上記のシンプルな流れで手術が終了します。手術の所用時間は約30分程度です。

処女膜切開・切除(処女膜強靭症)手術のダウンタイム

術後のダウンタイムは心配な方が多いでしょう。抜糸も必要ないため術後の通院も不要です。

術後は1~2週間は安静を推奨していますが、日常生活を行っていくのは問題ありません。

シャワーも翌日から可能であり、1週間後には入浴も可能です。

性交渉に関しては1カ月後から可能です。

処女膜強靭症の方が持つ悩み

処女膜強靭症の方が持つ悩みについて大きく2つに分けて説明します。

性交渉時の痛み

性交渉時の痛みは身体的苦痛だけではなく、精神的苦痛も出現します。

パートナーとの関係のトラブルや、性交渉に対する不安や恐怖、パートナーへの罪悪感など精神的な悪影響ももたらします。

性交渉時の痛みは性交渉後に引きずるように痛みを感じる場合もあり、性交渉への不安や恐怖心は徐々に強くなっていくのも悩みの1つです。

性交渉の際に出血する

性交渉の際に出血するのも悩みの1つです。

パートナーに不安を与えてしまうことはもちろんながら、自身も性交渉に対して不安や恐怖心を抱いてしまいます。

またこうした悩みは誰かに話をするのも羞恥心から躊躇う方が多く、悩みを抱え続けてしまうのも問題といえるでしょう。

処女膜強靭とセックス

処女膜強靭とセックスは精神的にも影響し合っているといえるでしょう。

処女膜切除・切開で対応は痛みや出血へは対応できるものの、すぐにはセックスへの不安や恐怖心は無くなりません。

その後の精神的サポートも必要となってきます。

処女膜切開・切除(処女膜強靭症)手術のよくある疑問

処女膜切開・切除術を検討されている方が抱きやすい疑問に関して、それぞれ下記で回答していきます。

よくある疑問|痛みはある?

術中の痛みは麻酔で眠っているため感じることはありません。

また術後も3日ほど痛み止めと抗生剤が処方されるため、痛みを軽減することができます。

もし我慢できないほどの痛みが出たり、処方薬が終わってからも辛い痛みが持続する方は、一度医師に相談してください。

よくある疑問|性行為はいつからできるの?

性交渉は1カ月後から可能とされています。

しかし手術を行ったということもあり、不安な方も多いです。

そのため不安や性交渉に対する恐怖がある方は、施術した医師へ相談するのも良いでしょう。

費用について

費用はスワンクリニックでは下記のようになっています。

処女膜切開・切除術の通常価格 ¥220,000

他に追加で抗生剤や痛み止めが欲しい場合には追加の費用がかかる場合があるので、医師と相談してください。

処女膜強靭症に悩む方は処女膜切開術がおすすめ

処女膜強靭症で悩む方は、なかなか解決方法がわからなかったり、悩み続けていたりする場合があります。

しかし処女膜強靭症には、処女膜切開術という解決方法が存在します。

手術を行うことで性交渉時の痛みや出血が解消できるだけではなく、性交渉への不安や恐怖など精神的苦痛も解消できるでしょう。パートナーとの関係も改善で
きる場合もあります。

ぜひ一度クリニックへ相談してみてください。

記事監修医師プロフィール

スワンクリニック銀座院長/日本形成外科学会専門医・医学博士

福澤 見菜子

経歴
2006年慶應義塾大学医学部卒業
2008年東京大学医学部付属病院 形成外科美容外科 入局
2012年大塚美容形成外科 千葉院院長 就任
2017年湘南美容クリニック 松戸院院長 就任
2019年湘南美容クリニック 赤坂見附院院長 就任
2020年医学博士取得
資格
日本美容外科学会(JSAPS、JSAS) 正会員
日本形成外科学会専門医 / 医学博士
埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科 ⾮常勤講師