2025.11.14:コラム
「夏になってから外陰部がかゆく、赤みや腫れが気になる」
「生理中にかゆみが強くなる」
外陰部のかゆみや腫れは、人に相談しにくいデリケートなお悩みです。
繰り返すと「加齢のせい?」「病気かも」と不安になる方も少なくありません。
この記事では、外陰部の腫れやかゆみの原因や治療法、セルフケアの方法を解説します。
外陰部のかゆみや腫れで悩んでいる方は、参考にしてください。

外陰部(女性器周辺)の腫れやかゆみには、摩擦や洗い方、下着やナプキンの素材など、さまざまな原因があります。
なかにはカンジダ膣炎や性器ヘルペスなど、感染症が原因となるケースもあり、この場合は婦人科での薬による治療が必要です。
ここでは、婦人科形成と関係の深い「腫れ」と「かゆみ」のおもな原因を解説します。
外陰部(女性器周辺)が腫れるのは、外部からの摩擦や圧迫、過度な洗浄などによる刺激が主な要因です。
以下では、腫れにつながりやすい具体的な原因を解説します。
性行為後に外陰部が赤く腫れることがあります。
これは、強い力や長時間の摩擦によって皮膚に負担がかかったり小さな傷がついたりするのが原因です。
翌日が腫れのピークで、通常は1〜2日で治まりますが、繰り返すことで症状が悪化し、治りが遅くなることもあります。
外陰部の洗いすぎも腫れが生じる原因の一つです。
強くこすったり、刺激の強い洗浄剤を使ったりすると、肌のバリア機能が低下します。
その結果、少しの汗や摩擦でも炎症が起こりやすくなり、赤みや腫れにつながるのです。
また、膣には自浄作用があります。
そのため、内部まで洗うとバリアを傷つけて炎症を招き、腫れの原因になってしまいます。
着用する下着や衣類によっては外陰部の腫れが生じることもあります。
締め付けや圧迫によって摩擦が起きやすくなるためです。
サイズの小さい下着や外陰部に直接触れるTバック、ストッキングなどの着圧衣類、細身のズボンで生じます。
さらに、ナプキンの表面素材が固めだったり化学繊維が使われていたりすると、肌が弱い方は摩擦によって腫れを生じやすくなります。
外陰部(女性器周辺)のかゆみは、摩擦や蒸れ、清潔の保ち方、素材との相性など、日常生活の中でさまざまな要因によって起こります。
以下では、かゆみにつながりやすい代表的な原因を解説します。
外陰部の肥大やたるみによって、かゆみが生じることがあります。
小陰唇や大陰唇が肥大したり加齢でたるんだりすると、下着との隙間が少なくなり通気性が悪くなります。
その結果、蒸れによる雑菌繁殖で炎症やかゆみにつながるのです。
さらに、下着との接触面が増えることで摩擦が起こりやすく、痛みや腫れも伴うことがあります。
汚れや分泌物の蓄積もかゆみの原因の一つです。
おりものや汗、皮脂などが外陰部に残ると菌が繁殖しやすくなり、防御反応として皮膚に炎症が起こります。
その刺激によってかゆみが生じやすくなるのです。
洗浄不足やナプキン・おりものシートの長時間使用で起こりやすいです。
ほかにも、小陰唇が肥大して大陰唇との溝が深い場合も汚れがたまりやすくなります。
そのため、適切な方法で洗浄し、清潔を保つことが大切です。
化学繊維の下着や香料入りのナプキンなど、肌に合わない素材が原因でかゆみが生じることがあります。
これは接触性皮膚炎といい、皮膚が刺激に反応して炎症を起こすことで、かゆみや赤みにつながるものです。
特に肌が敏感な方では、症状が繰り返されやすいのが特徴です。
心当たりがある場合は、自分の肌に合う素材の下着やナプキンを選ぶようにしましょう。

外陰部のかゆみや腫れを改善したい場合、婦人科形成での手術が一般的です。
洗いすぎや下着が原因ならセルフケアで和らぐこともあります。
しかし、肥大やたるみの問題がある場合は自然に治らず、手術以外での改善は難しいです。
ここでは、婦人科形成で行われる代表的な治療法を紹介します。
大陰唇縮小術とは、大陰唇(外陰部の一番外側のふっくらとした部分)の余分な皮膚や脂肪を取り除き、形を整える手術です。

大陰唇がたるんで下がっている場合や、全体的に大きく肥大している場合に行います。
大陰唇を整えることで下着との隙間ができ、蒸れや摩擦が起こりにくくなります。
その結果、かゆみや腫れも生じにくくなるのです。
スワンクリニック銀座の大陰唇縮小術はこちらでご覧ください。
小陰唇縮小術は、小陰唇の余分な皮膚を切除し、悩みを改善する手術です。

大きい場合や左右差がある場合、黒ずみが気になる場合に行われることが多いです。
大陰唇と同じく、小陰唇を小さくすることで、摩擦が起きにくくなるほか、大陰唇との間の溝に汚れがたまりにくくもなります。
その結果、かゆみや腫れ、臭いなどの不快感の軽減につながります。
スワンクリニック銀座の小陰唇縮小術はこちらでご覧ください。
外陰部のかゆみや腫れは、生活習慣の見直しで緩和が期待できることもあります。
以下の方法を試してみましょう。
ただし、セルフケアを行っても改善しない場合や症状が続く場合は、別の原因があります。
クリニックで相談しましょう。

外陰部のかゆみや腫れは、生活習慣を見直すことで和らぐこともあります。
ただし、肥大やたるみが原因の場合はセルフケアでは解決できません。
スワンクリニック銀座の婦人科形成は、8,200件以上の症例があり、さまざまなケースに対応してきました。
婦人科形成に精通した医師による丁寧なカウンセリングで、一人ひとりに合わせた治療法を提案しています。
人に言いにくい症状でも、まずは安心してご相談ください。

医師
筋師 優佳
| 2011年 | 横浜市立市民総合医療センター研修医1年次 |
|---|---|
| 2012年 | 横浜市立大学付属病院 研修医2年次 |
| 2013年 | 横浜市立大学 形成外科学教室 入局 |
| 2013年 | 横浜市立市民総合医療センター |
| 2014年 | 藤沢湘南台病院 |
| 2015年 | 横浜栄共済病院 |
| 2016年 | 神奈川県立こども医療センター |
| 2017年 | 横浜労災病院 入職(2018年より形成外科 医長) |
| 2020年 | 某美容外科 非常勤医師として勤務 |
| 2022年 | 某美容外科クリニック 福島院院長を務める |
| 2024年 | 某美容外科クリニック 横浜院院長を務める |