2025.09.07:コラム
「デリケートゾーンに悩みがあるけれど、どの部位なのか名前がわからない」
「自分だけがおかしいのでは?」
デリケートゾーンは小陰唇や大陰唇など複数の部位に分かれ、個人差も大きいです。
違和感があっても、名前を知らず、悩みがあっても原因や状態が自然かどうか判断できない方も少なくありません。
この記事では、デリケートゾーンを構成する代表的な部位の名前と、それぞれの特徴やよくある悩みをわかりやすく解説します。
あわせて行われることが多い治療法も紹介するので、気になる症状や見た目に悩んでいる方は参考にしてください。
デリケートゾーンには「小陰唇」や「大陰唇」など、外から見えるさまざまな部位があります。
形や大きさには個人差があり、悩みにつながることも少なくありません。
ここでは代表的な部位の特徴とよくある悩み、医療で行われる治療法について解説します。
大陰唇は、デリケートゾーンの一番外側にある、左右にふくらんで見える部分です。
小陰唇や膣口を包み込み、外からの刺激や乾燥から守る役割があります。
大きさや厚みは一人ひとり異なり、ふっくらしている人や痩せている人、たるみが目立つ人もいます。
衣類の締め付けによる摩擦でかゆみや痛みが起こるほか、蒸れや臭いに悩む方も少なくありません。
「大陰唇縮小術」で改善が期待できるため、気になる方はクリニックに相談すると良いでしょう。
小陰唇は、大陰唇の内側にあり、膣口や尿道口を守る薄いヒダです。
外からの刺激や乾燥を防ぐ役割があります。
医学的な報告では、平均で長さ2〜5cm、幅0.5〜1.5cm程度で、濃い茶色が多い傾向にあります。
ただし、大きさや左右差、色の違いがあっても異常ではありません。
よくある悩みは、下着での摩擦によるヒリつきや黒ずみ、下着や水着からのはみ出しなどです。
生活に支障や強いコンプレックスがある場合は、「小陰唇縮小術」で改善が期待できます。
副皮は、小陰唇の上部にある部分です。
副皮は二重や三重になっている場合や、片側だけある、まったくないなど、個人差が大きいのが特徴です。
ただし先天性やホルモンの影響などによって肥大していると、汗や汚れがたまりやすく、かゆみや臭いの原因になることもあります。
見た目が気になる場合や、かぶれなどの不快感が続く場合には「副皮切除術」で余分な部分を整えることが可能です。
副皮が肥大している場合は、小陰唇も同時に大きくなっていることが多く、小陰唇縮小術とあわせて行われることがあります。
陰核は、小陰唇の上部、尿道口の上に位置する小さな突起です。
外からの刺激を敏感に感じ取り、快感を生み出す器官で、神経が集中しています。
大きさや見え方は人によって異なり、包皮に覆われて目立ちにくい人もいれば、外に出て見える人もいます。
どちらも自然な個性で、異常ではありません。
ただし、陰核が包皮に完全に覆われていると、トラブルが起こることがあります。
快感を得にくい、痛みを感じやすい、分泌物がたまりやすいなどです。
陰核包茎という状態で、「陰核包茎術」で改善が期待できます。
小陰唇が肥大していると陰核の包皮もかぶさっていることが多いです。
そのため、小陰唇縮小術とあわせて提案されることがあります。
会陰は、膣口から肛門の間にある外から見えにくい部分です。
平均2〜3cmほどの長さですが、厚みや形状には個人差があります。
また、出産や性行為による裂傷、加齢や体重変化によるたるみなどの変化がみられることもあります。
見た目や不快感が気になるときには「会陰部贅皮切除術」で整えることが可能です。
気になる方はクリニックに相談すると良いでしょう。
肛門は、腸の出口にあたる部分で、便やガスを体外へ排出する役割を持った部位です。
内括約筋という筋肉によって普段は閉じていますが、加齢や出産、慢性的な便秘や下痢などの影響で、スキンタグと呼ばれる小さなたるみや突起ができることがあります。
スキンタグは痛みを伴うことは少ないですが、こすれや排便時に刺激され炎症や痛みを起こすことがあります。
自然に消えることはほぼなく、時間とともに大きくなることが多いです。
気になる場合には「肛門周囲余剰皮膚切除術」で改善が期待できます。
表面上には見えませんが、体の内側にもデリケートゾーンに関わる大切な部位があります。
月経や性交、出産などに深く関わる部分であり、外側と同じように個人差が大きいのが特徴です。
「膣」
膣は、膣口から子宮につながる7〜8cmの管状の器官です。
性交時の痛み、加齢や出産による膣のゆるみ、乾燥やにおいなどが気になることがあります。
「膣縮小術」での改善が期待できます。
「Gスポット」
Gスポットは膣の前壁にあるとされる性感帯で、性感や感度に関わる器官です。
位置や感じ方には個人差がありますが、性感の改善を目的に「Gショット」と呼ばれる注入施術が行われることもあります。
「処女膜」
処女膜は膣口付近にある薄い膜状の組織です。
形や厚みは人によってさまざまですが、性交痛がある場合は「処女膜切開術」、見た目を整えたい場合は「処女膜再生術」で改善が期待できます。
デリケートゾーンの内部の悩みも、外側と同じように解決できる可能性があります。
気になることがあれば、専門の医師に相談してみましょう。
デリケートゾーンには「小陰唇」や「大陰唇」など多くの部位があり、それぞれに役割や特徴があります。
名前を知ることで、自分の悩みを正しく理解し、適切な治療法を選ぶきっかけになります。
スワンクリニック銀座の婦人科形成では、デリケートゾーンの幅広い悩みに対応が可能です。
女性医師が在籍しており、プライバシーに配慮した空間で、一人ひとりに合わせた治療法をご提案しています。
名前がわからないと相談しづらい方も、スワンクリニック銀座なら丁寧に説明します。
デリケートゾーンに関する不安や違和感がある方は、まずはお気軽にご相談ください。
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医師
中島 悠希
2015年 | 日本医科大学 卒業 |
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2017年 | 慶應義塾大学形成外科 入局 以後、関連病院形成外科勤務 |
2024年 | スワンクリニック銀座 入職 |
日本形成外科学会形成外科専門医 |
日本形成外科学会 |