2025.09.06:コラム
小陰唇縮小術には、「抜糸あり」と「抜糸なし」の縫合方法を選べるクリニックが多くあります。
治療を検討されている方の中には、「どちらが自分に合っているのだろう?」と悩まれる方も少なくありません。
実は、術後の仕上がりや快適さには、この「縫合方法」が大きく関わっています。
今回は、代表的な3つの縫合方法について、それぞれの特徴やメリット・デメリット、そして自分に合った選び方をわかりやすくご紹介します。
スワンクリニック銀座では、術後のダウンタイムをできるだけ抑え、快適に小陰唇縮小術を受けていただけるよう努めております。
小陰唇縮小術をご検討中の方は、ぜひお気軽に当院までお問い合わせください。
抜糸ありの縫合法 | 抜糸なしの縫合法 | タイムレス縫合法 | |
縫合の位置 | 表面 | 皮膚の内側(真皮層) | 表面 |
抜糸の必要性 | あり
(術後7〜10日) |
なし | 基本的に不要
(術後に自然に脱落) |
術後の痛み | やや強い(糸が食い込む・抜糸時の痛みあり) | 少ない | 少ない~中程度 |
傷跡の残りやすさ | 残りやすい | 残りにくい | 残りやすい |
通院の有無 | 抜糸のため必要 | 不要 | 原則不要 |
小陰唇縮小術では、縫合方法が術後の見た目や痛みの程度に大きく関わります。
一般的には「抜糸ありの縫合法」「抜糸なしの縫合法」が用いられていますが、最近では新しい縫合法として「タイムレス縫合法」という方法も注目されています。
ここでは、これらの3つの縫合法について、それぞれの特徴やメリット・注意点をご紹介します。
術後に抜糸を行うタイプの縫合法では、皮膚の表面を直接縫合し、通常は7〜10日後に糸を取り除きます。
この方法では、体内で自然に吸収される「吸収糸」が使用されることもあります。
ただし、縫合糸が皮膚に食い込むことで、術後に痛みを強く感じるケースもあり、抜糸の際にも多少の痛みを伴うことがあります。
また、表面に縫合の跡が残りやすいため、仕上がりの面でややデメリットとなることもあります。
抜糸なしの縫合法は、体表に糸を出さずに皮膚の内側で縫合する「中縫い」という方法で行われます。
この術式では、吸収性の糸を使用し、皮膚の表面ではなく真皮と呼ばれる内側の層を丁寧に縫い合わせていくのが特徴です。
そのため、表皮に強く糸をかける必要がなく、傷口への負担が軽減されるとともに、術後の痛みも比較的少なく済みます。
また、抜糸のための通院が不要な点も大きなメリットで、忙しい方にも適しています。
傷跡が残りにくく、仕上がりも自然になりやすいため、現在では多くのクリニックで主流となりつつある方法です。
デメリットはほとんどなく、術後の快適さや見た目の面でもバランスの良い縫合法といえるでしょう。
タイムレス縫合法とは、従来の「抜糸あり」と「抜糸なし」の縫合法の中間にあたる新しい方法です。
吸収性のある糸を使用して皮膚表面を縫合するため、基本的には時間の経過とともに糸が自然に脱落し、抜糸の手間が少ないのが特徴です。
ただし、皮膚の表面に糸を通すため、他の方法と比べて傷跡が残るリスクはやや高くなる点には注意が必要です。
小陰唇縮小術の縫合方法にはいくつかの種類があり、それぞれ術後の仕上がりや快適さに影響します。
大切なのは、ご自身の希望やライフスタイルに合わせて、最適な方法を選ぶことです。
たとえば、傷跡をできるだけ残したくない方や、術後の痛みを最小限に抑えたい方には、「抜糸なし」の縫合法がおすすめです。
この方法では、縫い目が皮膚の表面に出ない「中縫い」が採用されるため、見た目が自然で傷跡が目立ちにくく、糸が肌に食い込むことによる痛みもほとんどありません。
さらに、抜糸のための通院や痛みもないため、術後の負担を大きく軽減できます。
また、最近では「タイムレス縫合法」という新しい選択肢も紹介されることがあります。
これは吸収糸を使って表面を縫合し、時間とともに糸が自然に脱落する仕組みですが、表面に糸が出るため食い込みによる痛みや傷跡が残るリスクもあります。
抜糸の必要はありませんが、仕上がりを重視する方には注意が必要な方法です。
一方、費用を抑えたいという方には、「抜糸あり」の従来の縫合法も選択肢のひとつです。
比較的リーズナブルな価格で施術を受けられることが多く、傷跡がそれほど気にならない方や、コストを重視して治療を受けたい方に適しています。
それぞれの縫合法にはメリット・デメリットがありますので、選ぶ際には医師とよく相談し、ご自身に合った方法を見極めることが大切です。
抜糸の有無による違いや縫合法の詳細については、当院のYouTubeチャンネルでもわかりやすくご紹介しています。
ご興味のある方は、ぜひそちらもご覧ください。
【女性器施術】小陰唇縮小手術「抜糸あり」or「抜糸なし」どちらがいいの?【スワンクリニック】
スワンクリニック銀座では、抜糸が必要な方法と不要な方法の両方に対応していますが、実際にはほとんどの患者様が抜糸不要の縫合法を選択されています。
当院の特徴の一つは、縫合だけにとどまらず、小陰唇の先端をV字型に切除し、その両端を丁寧に縫い合わせることで、切除部の端が厚く盛り上がるのを防いでいる点です。
これにより、まるで元々小さかったかのような自然な仕上がりを実現しています。
また、この方法は術後の痛みや出血を格段に抑えることができ、多くの患者様からも「負担が少なく快適だった」とご好評をいただいております。
患者様一人ひとりに寄り添い、安心して治療を受けていただけるよう努めています。
小陰唇縮小術における縫合方法の違いは、術後の快適さや仕上がりに大きく影響します。
そのため、自分に合った縫合方法を選ぶためには、正しい情報をしっかりと理解することがとても重要です。
スワンクリニック銀座では、患者様一人ひとりのご希望やライフスタイルに寄り添いながら、より快適な毎日を過ごしていただけるよう丁寧な治療を心がけています。
安心してご相談いただける環境づくりにも力を入れておりますので、お気軽にご相談ください。
形成外科専門医/大学病院形成外科医局長
鈴木 愛弓
2015年 | 埼玉医科大学 医学部卒業 |
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2017年 | 埼玉医科大学総合医療センター 形成外科・美容外科入局 |
2019年 | 関連病院形成外科 (国立がん研究センター 東病院、東京都立小児総合医療センター) |
2022年 | 形成外科専門医取得 埼玉医科大学総合医療センター 形成外科・美容外科 |
形成外科専門医 |
埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科医局長 |