2025.03.30:コラム
デリケートゾーンのにおいは、多くの女性が抱える悩みです。
「このデリケートゾーンのにおいは普通なのか?」「デリケートゾーンの気になるにおいには、どう対処すれば良いのか?」などといった疑問を解消するため、本記事では原因や対策を詳しく解説していきます。
デリケートゾーンのにおいの悩みは、スワンクリニック銀座にお任せください。
デリケートゾーンのにおいの原因はいくつかあり、内部的な原因と外部的な原因、
腟内か外陰部のどちらかにあると考えられています。
デリケートゾーンのにおいの内部的な原因は、下記となっています。
腟内細菌叢の乱れは、ストレスや睡眠不足、抗生物質の使用によって体調が変化し、膣内細菌のバランスが崩れることが考えられます。
通常の腟は乳酸菌の働きにより、酸性(pH:3.8~4.5)に保たれており、乳酸桿菌(善玉菌)が優勢な環境です。
しかし、膣内細菌のバランスが崩れて酸性度が低下すると、別の細菌(雑菌)が繁殖し、腟内細菌叢が乱れていくのです。
繁殖した雑菌は、タンパク質を分解してアミンや毒素を生産し、デリケートゾーンのイヤなにおいを発生させます。
さらに、衛生用品の不適切な使用も、デリケートゾーンのにおいの原因です。
生理用品の交換不足や忘れ、適切な使用時間の超過は、デリケートゾーンがムレ、衛生的にも良くありません。
生理用品はこまめに交換することを心がけましょう。
外部的な原因も、デリケートゾーンのにおいの原因となります。
デリケートゾーンのにおいに対する外部的な原因として、外陰部の状態が影響してきます。
デリケートな外陰部はムレ・湿潤・生理用品による刺激によって炎症を起こしやすい部分です。
炎症が起こると不快な症状やデリケートゾーンのイヤなにおいを発生させます。
また、外陰部の構造上、清潔に保持することが必要です。
外陰部は洗浄すれば良いわけでないため、過度な洗浄は避けて、保湿に力を入れると良いです。
洗浄と保湿のバランスの取れたケアを行ってください。
デリケートゾーンのにおいは、いくつかの特徴的なタイプがあり、それぞれ異なる原因から生じたにおいです。
以下に主なにおいの種類と原因についてまとめました。
デリケートゾーンからアンモニア臭がする原因は、体内でのアンモニアの処理能力が低下していることが考えられます。
通常はアンモニアはタンパク質を分解する時に生産され、肝臓で尿素に分解されて排泄されます。
睡眠不足が続いたり、疲労が蓄積していると、肝臓でのアンモニアの処理能力は低下します。
そのため、体内にアンモニアが残留してしまい、デリケートゾーンからツンとした刺激的なにおいがします。
デリケートゾーンから甘いにおいがする原因は、体内でのケトン体生成が原因です。
極端な食事制限をして栄養バランスが崩れると、肝臓がケトン体を生成します。
ケトン体は運動すると消費されますが、食事制限のみのダイエットを行っていると、消費されずに蓄積していき、デリケートゾーンから特徴的な甘い匂いがします。
デリケートゾーンから尿素のような匂いがする場合は、デリケートゾーンの衛生管理不足が考えられます。
排尿時に不適切な拭き方をしていたり、清潔管理が不十分なことが原因です。
過度な洗浄も逆効果のため、適切な洗浄を心がけ、清潔保持することが大切です。
デリケートゾーンを清潔に保つことでにおいが軽減、解消されます。
まずは、正しいケア方法を実践してみることが大切です。
小陰唇が肥大化している、または形がいびつな場合は、垢が溜まりやすかったり、下着の中で蒸れやすいというトラブルが起こります。
そして、結果的にデリケートゾーンのにおいの元となってしまうのです。
小陰唇縮小術を受けることで大きさや形を整えることで、においにくいデリケートゾーンが実現します。
小陰唇が肥大化する原因は、元々の大きかったり、出産や加齢による体の変化です。
小陰唇の肥大化を予防することは難しく、セルフケアの効果も高くないため、婦人科形成のあるクリニックへの受診をおすすめします。
デリケートな女性器は、低刺激のデリケートゾーン専用ソープを使用してゴシゴシ洗うのではなく、やさしく洗いましょう。
洗いすぎも良くなく、1日1回程度が適切です。
下着選びも大切で、綿素材や通気性の良い素材はムレを防ぎます。
締め付けの多いタイトな服装は避けると良いでしょう。
ヨーグルトや発酵食品など、腸内環境を整える食品の摂取を心がけ、水分補給も忘れずにしましょう。
ヨーグルトを摂取することが直接デリケートゾーンのにおいの改善に繋がるわけではありませんが、乳酸菌が雑菌の増殖を防ぎ、においを抑えることに役立ちます。
定期的に婦人科検診に行くことも大切です。
デリケートゾーンの異常なにおいや症状は、感染症も考えられます。
早めに婦人科へ相談しましょう。
デリケートゾーン専用ソープは、pHバランスが整った肌に優しい成分が配合されたものです。
一般的な石鹸やボディソープを使うと、洗浄力が強過ぎて必要な常在菌や皮脂膜を洗い流してしまいます。
デリケートゾーン専用ソープは、汚れを落としながらも、常在菌を過度に減らすことなく、必要な潤いを残せ、清潔な状態に保ちやすくします。
フェミニンシートは、外出先でもデリケートゾーンの清潔感を保てる便利なアイテムです。
不快感をふき取れ、簡単にデリケートゾーンのケアができます。
気になるデリケートゾーンのにおいや汚れを拭き取り、スキンケアできるシート状のふきとり化粧水です。
吸水性ショーツは、ナプキンやタンポンを付けていなくても、ショーツ自体が水分を吸収するサニタリー用品です。
デリケートゾーンのムレを防ぎ、一日中快適な状態をキープできます。
デリケートゾーンのにおい対策でやるべきではなNG行動に気を付けてください。
1.香り付きの製品で、デリケートゾーンのにおいを隠す
香り付きの製品は一時的ににおいを和らげるだけで、根本的なにおいの改善には繋がりません。
2.強力な洗浄剤でゴシゴシ洗う
洗浄力の強いソープでデリケートゾーンをゴシゴシ洗ってしまうと、必要な常在菌も一緒に洗浄してしまう可能性があります。
デリケートゾーンを洗浄する際には、低刺激の専用ソープを使用してやさしく洗うようにしてください。
3.長時間ナプキンやおりものシートを使用
長時間ナプキンやおりものシートを使用すると、デリケートゾーンはムレてしまいます。
ムレが細菌の繁殖につながる可能性が高いので、長時間ナプキンやおりものシートはこまめに交換しましょう。
デリケートゾーンの気になるにおいについて、よくある質問を紹介します。
A1: 必要です。
通常のボディソープでは刺激が強すぎるため、専用ソープがおすすめです。
A2: 正しいケアを始めてから数日~1週間で改善することが多いですが、症状によって異なります。
A3: 強烈な臭いや黄色・緑色のおりもの、かゆみなどがある場合は感染症の可能性があります。
デリケートゾーンの気になるにおいは、正しい知識とケアで改善が可能です。
においの原因を知り、自分の症状に合った対策を実践してみることが大切です。
それでもデリケートゾーンのにおいが気になる場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。
また、デリケートゾーンのにおいの原因が小陰唇にある場合は、スワンクリニック銀座にお任せください。
医師
筋師 優佳
2011年 | 横浜市立市民総合医療センター研修医1年次 |
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2012年 | 横浜市立大学付属病院 研修医2年次 |
2013年 | 横浜市立大学 形成外科学教室 入局 |
2013年 | 横浜市立市民総合医療センター |
2014年 | 藤沢湘南台病院 |
2015年 | 横浜栄共済病院 |
2016年 | 神奈川県立こども医療センター |
2017年 | 横浜労災病院 入職(2018年より形成外科 医長) |
2020年 | 某美容外科 非常勤医師として勤務 |
2022年 | 某美容外科クリニック 福島院院長を務める |
2024年 | 某美容外科クリニック 横浜院院長を務める |