2024.02.03:コラム
「糸リフトが安く入れられるってサイトでよく見ているけど、本当に安全なのかな?」という疑問をお持ちの方は少なくないでしょう。
体に関わる施術ですから、単に安いというだけではどうしても不安が残りますよね。
特に、顔のたるみや小じわを改善する糸リフトは、その効果や安全性について正確な情報を知りたいところです。
そこで今回は、スワンクリニック銀座の院長であり、厚生労働科研事業美容医療ガイドライン(R3)のスレッドリフトのガイドライン作成委員も務める、糸リフトの施術に長年の経験を持つ福澤 見菜子先生が、安い糸リフトの実態と安全性について詳しく解説します。
お肌への影響、長期的な効果、選ぶべきクリニックのポイントなど、知っておくべき重要な情報をお伝えするので、糸リフトを検討中の方はぜひ参考にしてください。
ご質問やご相談は、いつでもスワンクリニック銀座までお気軽にどうぞ。
糸リフトは、しわやたるみの改善を目的とした美容医療の一つであり、その相場はクリニックや使用する糸の種類によって異なります。
一般的に糸リフトの相場は1本あたり10,000円から60,000円程度とされていますが、施術に必要な糸の本数や糸の種類によりトータルの費用は大きく変動します。
例えば、吸収されるPDO糸を使用した場合と体内にずっと残る溶けない糸を使用した場合では、価格に差が出ることがあります。
また、施術する部位の広さや求める効果の度合いによっても費用は変わってくるため、具体的な金額を知るにはクリニックでのカウンセリングが必要です。
安い糸リフトの選択には注意が必要です。
低価格の糸リフトは糸の種類やクリニックによる価格設定の違いなどからくるもので、リフトアップ効果が弱かったり持続期間が短いことがあります。
安価な糸を選ぶ際は、医師の技術やクリニックの信頼性を確認することが重要です。
以下、詳しくご紹介しますので、ぜひご覧ください。
安い糸リフトの選択には慎重さが求められます。
その理由の一つは、挿入される糸の本数が少ないためです。
例えば、ほうれい線の改善には通常6本の糸が必要ですが、本数が不足していると十分なリフトアップ効果が得られない可能性があります。
安価な糸リフトを選ぶ際は、必要な糸の本数と種類をしっかり確認し、期待する効果が得られるかどうかを検討することが重要です。
また、そういった安価なクリニックでは1本あたりの価格で広告表示されていることが多く、実際にカウンセリングに行ったら「あなたの顔だと数十本必要ですよ」とか、「この糸ではすぐ戻ってしまうのでより高価な糸でないと施術はできません」と言われてしまうこともあります。
安い糸リフトの背景には、医師の経験不足も考えられます。
糸リフトは、特殊な医療用の糸を皮下組織に挿入してたるみやシワを改善する施術で、外科的手術に分類されますが、メスを使用せずに行うためリスクが比較的低いとされています。
しかし、医師の技術が未熟だと、施術後のひきつれや肌の凹凸、糸の透けるリスクが増える可能性があります。
低価格の糸リフトを提供するクリニックでは、医師の経験と症例数を増やす目的で価格を安く設定していることがあります。
糸リフト治療におけるモニター制度は、クリニック側にとって多くの実績を築くチャンスであり、通常よりも低価格での治療を提供します。
しかし、この制度には慎重な検討が必要です。
モニターとしての参加は、施術結果の公開が前提となることが多く、プライバシーの問題が発生することがあります。
また、安価な施術が提供される背景には、経験が浅い医師による施術の場合もあるため、施術の質や安全性に関して十分な情報収集と検討が必要です。
大手クリニックでは、激しい価格競争の中で顧客を増やすために、糸リフトなどの施術を安価に設定する傾向があります。
これにより、より多くの方が美容医療へのアクセスを持つことが可能になります。
しかし、このような環境下では経験が浅い若い医師が担当するケースも増えることがあります。
施術を受ける際には、担当医の経験や実績を確認することが非常に重要です。
現在、日本国内で生産されている糸はなく、ほぼ100%が海外からの輸入です。そこには必ず並行輸入業者や代理店が介在しています。
糸リフトは熱や水分で変性する性質のため、輸送や保管の徹底管理が必要でそこには大きなコストがかかるのです。
極端に安い糸リフトは、その過程が杜撰な可能性が十分にあります。
体内に入れるものなので、安全性が保証されたものを使用するべきです。
切らないたるみ治療は、HIFUを使った照射系も人気が高いですが、糸でなければできないことがあります。
それが、組織から引き上げるということです。
糸リフトは組織からしっかり引き上げることができるため、挿入直後からしっかりと引きあがりを実感することができます。
しかし、糸は顔全体にまんべんなく挿入できるものではないため、糸リフトだけを定期的に受けておけばよいというものでもありません。
糸で引き上げた部分を定着させるためにHIFUを組み合わせると有効です。
また、コケてしまっている、ボリュームがなくなってしまっているという部分には、ヒアルロン酸を注入したり、エラ張りがある場合は、ボトックス注射を行うなどでお顔全体のバランスが整っていくのです。
ただたるみを引き上げるというだけでなく、お顔全体のバランスを整え、どのような角度から見た時も美しいフェイスラインとなるというのがスワンクリニック銀座で行う糸リフトの組み合わせ施術の特徴になります。
お顔全体を美しく若々しく整えるために、スワンクリニック銀座ではほとんどの患者様で組み合わせ施術を行っています。
糸リフトは、高いたるみ改善効果とたるみを予防する効果が期待できる施術ですが、単体では難しいこともあります。
それを他の施術で補うことにより、美しい仕上がりが叶います。
スワンクリニック銀座の施術メニューでは、最初から組み合わせ施術のメニューが数種類用意されているため、お悩みに合わせた最適な組み合わせ施術を提供することが可能です。
スワンクリニック銀座で行う組み合わせ施術について症例写真をご紹介します。
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口横のたるみと口周りのくぼみを解消し、糸リフトで全体を引き上げるという症例です。
糸リフトで土台をしっかりと引き上げてから、口周りの気になるたるみをサーマジェンで引き締めて、そしてくほみはヒアルロン酸でうめます。
これにより自然な仕上がりで若々しい印象を取り戻すことができています。
サーマジェンとヒアルロン酸だけでも口周りの印象はかわるので、顔全体のたるみまでは気にならないという方は、口周りだけのご相談も可能です。
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お顔が小さい方ですが、さらに小顔になれるのが糸リフトの魅力です。
しっかりとフェイスラインをリフトアップさせてから、気になるエラにボトックスを注入し、あごの形を整えるためにヒアルロン酸を注入したことで、シャープなフェイスラインとなり、さらに小顔になっています。
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もともと頬コケがある方や、顔のボリュームが全体的に少ないという方は、HIFUなどでたるみ治療を行ってしまうと逆効果になってしまう可能性があります。
そのような場合でも、糸リフトは効果的です。
糸リフトで土台を引き上げた後に、ボリュームが足りない部分はヒアルロン酸を注入し、ボリュームを抑えたい筋肉にはボトックスを注射します。
これにより、頬コケや顔のボリュームのなさは解消され、さらにリフトアップもしているのでお顔全体のバランスが整うのです。
スワンクリニック銀座は、実績も多く沢山の症例を経験している女性医師が顔全体のバランスを考えて美しい仕上がりにしてくれるから安心です。
安いクリニックにつられて失敗してしまうことがないように、まずはスワンクリニック銀座でカウンセリングを受けてみよう。
スワンクリニック銀座院長/日本形成外科学会専門医・医学博士
福澤 見菜子
2006年 | 慶應義塾大学医学部卒業 |
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2008年 | 東京大学医学部付属病院 形成外科美容外科 入局 |
2012年 | 大塚美容形成外科 千葉院院長 就任 |
2017年 | 湘南美容クリニック 松戸院院長 就任 |
2019年 | 湘南美容クリニック 赤坂見附院院長 就任 |
2020年 | 医学博士取得 |
日本美容外科学会(JSAPS、JSAS) 正会員 |
日本形成外科学会専門医 / 医学博士 |
埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科 ⾮常勤講師 |