2022.06.29:コラム
顔のたるみやシワが特に最近きになったりされませんか?
年々顔のたるみやシワが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でも、顔のたるみやシワってマッサージしたりエステに行ったりしてもなかなか改善されませんよね。
そんなかたにおすすめなのが「医療ハイフ」です。
今回は、医療ハイフについて医師自らが解説をしていきます。メリット・デメリットのみならずエステとの違いも解説していきます。
もし、フェイスケアでご不安な点がある方はお気軽にご連絡ください。
医療ハイフ(HIFU)とは、High Intensity Focused Ultrasoundの略称で「高密度焦点式超音波治療法」のことです。
リフトアップ施術の一つで、皮下組織に高密度の超音波を当て、たるみやシワを改善する施術のことを言います。
今までのリフトアップ療法は、顔にメスを入れ頬や首のたるみを引き上げる方法が主流でした。
しかし、医療ハイフはメスを使わないリフトアップ方法として、近年注目を集めています。
医療ハイフは超音波を一点に集中させて照射します。そのため、皮膚の深部に正確に熱エネルギーを届けることができ、気になる箇所をピンポイントに刺激できます。
また、一点集中させた超音波は皮膚の深い部分を目掛けて照射するため、肌の表面に傷が残ったりすることはありません。
皮膚はあらゆる層が重なってできています。
医療ハイフでは皮膚の深いそうである、皮下真皮層、脂肪層、SMAS筋膜にアプローチします。
特に、SMAS筋膜は皮膚の最も深い層にあり、ここがゆるむと顔のたるみが表れます。
医療ハイフでは、たるみの直接的な原因であるSMAS筋膜にアプローチできるため、内側からたるみを改善することができます。
実際にハイフの施術方法はどのようなものなのか解説していきます。
基本的には、クリニックのスタッフが施術を施してくれるのでベッドに寝ているだけで施術は完了します。
具体的な施術の流れは以下の通りです。
①カウンセリング気になる箇所のヒアリング
②クレンジグ、洗顔
③施術箇所にジェルを塗布
④超音波を照射(痛みがある場合はパワーの調整が可能)
⑤施術箇所の保湿
来院から施術完了までの所要時間が約1時間ほど、超音波の照射自体は15〜40分で終了します。
長時間を要することはないので、予定の前などにも施術が可能です。
医療ハイフはメスを使う施術ではないため、皮膚に傷が残らずダウンタイムもほぼありません。
直後からのメイクも可能です。ただ、超音波の照射により、人によっては肌が乾燥して敏感になるため、保湿の紫外線対策は心がけた方が良いでしょう。
医療ハイフの効果は1回でも十分実感できますが、さらに持続させるためには複数回の施術をすると尚良いでしょう。
1度の照射で半年〜1年ほど効果が持続しますが、完全に効果がなくなる前の3ヶ月おきを目安に施術していくと、若々しい状態をキープできます。
少なくとも1年に1回ほど施術を受けるのがおすすめです
それでは医療ハイフのメリットとデメリットにはどんなものが挙げられるのか、実際に施術を考えてる方は検討の参考にしてみてください。
たるみやシワ改善を目的とした施術は他にもあります。
それにも関わらず、なぜ医療ハイフを選択する人が多いのか。
ここでは、医療ハイフの人気の理由になっているメリットをご紹介します。
医療ハイフは超音波を当てる施術のため、メスを一才使用しません。
なので、皮膚に傷が残ることもなく、ダウンタイムもないので次の日からお化粧もできるのが嬉しいポイントです。
医療ハイフは超音波を当てるだけの施術のため、顔全体への照射時間が短くなります。
ダウンタイムも少ないので、仕事や学校のことを気にせず施術の予定を入れられます。
医療ハイフは痩身目的で施術を受けることも可能です。
食事制限や運動でのダイエットはリバウンドが付き物ですよね。
しかし、医療ハイフを脂肪層を狙って適切に照射すると、脂肪細胞自体を破壊し、老廃物として体外に排出します。
脂肪細胞は一回破壊されると再生しないため、必然的にリバウンドしにくくなります。
医療ハイフはメスや注射を使用せず、超音波を皮膚の深部にアプローチする施術です。
そのため、皮膚表面に傷が残ることがありません。
医療ハイフは皮膚を傷つけることがないので、肌への負担も少ないです。
肌への負担が少ないので、肌荒れが生じることも少なく、敏感肌の方でも比較的安心で、肝斑の方でも基本的には施術可能です。
施術直後からメイクも可能なのでデート前に施術を受け、万全の状態でデートに臨むことも可能です。
多くの美容医療では、施術から効果を実感するまでに時間がかかるものが多いですよね。
しかし、医療ハイフはたるみの原因であるSMAS筋膜に直接アプローチするため、すぐにリフトアップ効果を実感できます。
施術時間が短く、ダウンタイムもないので手軽に施術を受けられると人気の医療ハイフですが、どうしても多少のデメリットもあります。
皆さんに安心して、納得して施術を受けていただくためにも、デメリットもしっかりご紹介していきます。
医療ハイフは熱エネルギーを持った超音波を皮下組織に照射するため、チクチクとした多少の痛みを感じることがあります。
痛みが不安な方は、麻酔をしてくれるクリニックを選ぶことをおすすめします。
医療ハイフの副作用として、体質によって施術箇所に赤みや腫れが生じるとされています。
ただ、メイクで隠せる程度のものなどそこまで心配はいりません。肌が弱い方等、副作用が心配な方はクリニックに相談してみましょう。
医療ハイフは体内に超音波を照射する施術ですので、妊娠中や授乳中のかたは施術を受けられません。
他にも、ペースメーカーを入れてる方や他の医療美容の施術を直近に受けた方等も医療ハイフの施術を受けられない可能性があるため、施術を受ける際はご自身が該当してないか確認しておくと良いでしょう。
個人差はありますが、皮膚に超音波を照射すると、一時的に肌の水分量が減少することがあります。
そのため、施術後の肌はいつもより乾燥しやすくなるため、肌トラブルを避けるためにも、こまめに保湿ケアを心がけましょう。
肌は乾燥すると、外からのダメージを受けやすくなります。
そのため、肌の大敵である紫外線のダメージも受けやすい状態になります。
保湿と併せて紫外線対策もしっかり行うと、施術後の肌ダメージを最小限に抑えられるでしょう。
医療ハイフでは、超音波を照射する際に熱エネルギーが発生します。
そのため、照射パワーが強すぎると火傷や水膨れになり得ます。
施術中強い痛みや熱さを感じた場合は施術者にすぐ伝えましょう。
過去に、施術箇所を誤ってことで神経を損傷したという報告があります。
強力な機械ですので、すべての合併症リスクをゼロと言い切ることは、どんなに熟練した施設でも難しいのですが、施術者の知識や経験が不足しているとこういった事例が起きやすいといえます。
自分の身を守るためにも、医療従事者しか施術できないクリニックで施術を受けるのが得策と言えるでしょう。
医療ハイフはリフトアップ効果を実感しやすい施術です。
だからと言って、やり過ぎるとかえって痩せこけて見えるようになり逆効果になります。
どこまでリフトアップしたいのか自分で決め、クリニックが推奨する施術頻度や施術部位を守るようにしましょう。
では、実際に医療ハイフには具体的にどんな効果が期待できるのでしょうか?
医療ハイフによって得られる効果をご紹介します。
医療ハイフには肌の深部に超音波を当て、内側からたるみを引き締めるという効果があります。
まぶたは皮膚や筋肉が薄く、直下に眼球があるため、安全のため当院では額に照射することでまぶたをスッキリさせます。
たるみによるシワが気になるほうれい線には医療ハイフがうってつけです。
シワやたるみの改善同様、フェイスラインのたるみも医療ハイフによって改善できます。
特に二重顎が気になる方は、医療ハイフでフェイスラインを引き締めることで一気に小顔効果を得ることができます。
医療ハイフには肌の引き締め効果だけでなく、美肌効果もあります。
肌は医療ハイフの超音波の熱エネルギーによってダメージを受けます。
ダメージを受けた肌は修復のためにコラーゲンを生成します。
そして、コラーゲンが活性化されることで肌にツヤや弾力が生まれるのです。
医療ハイフはフェイスラインだけでなく、二重顎にも効果があります。
二重顎はたるみじゃなくて脂肪じゃないの?と思われる方もいるかもしれませんが、たるみを支える筋力の衰えも二重顎の重要な原因の一つです。
そのため、医療ハイフでたるみを引き締めることでスッキリとした顎を実現することができます。
先述したように医療ハイフは様々な面で効果を期待できます。
それでは、実際に効果はどれくらい続くのか気になりますよね。
せっかく施術を受けても、効果が持続しないのでは話になりません。
実は医療ハイフは継続的な効果を得られるのも一つの魅力なんです。
施術を受けてから3ヶ月経過するまでに、徐々に効果を実感していきます。
そして、その効果は6ヶ月〜1年持続してくれます。
医療ハイフ試してみたいけど本当に効果あるのかな、、、と迷っている方もいらっしゃるのではないのでしょうか?
そこで、特に医療ハイフの施術をおすすめできる方を紹介していきます。
・ほうれい線や目元などたるみによるシワに悩んでいる方
・二重顎やフェイスラインのもたつきを改善したい方
・痛みが少なく、皮膚に傷跡が残らないリフトアップ療法を受けたい方
医療ハイフで得られる効果はあくまで「引き締め効果」ですので、たるみに悩んでる方はぜひ施術を検討してみてください。
実はハイフの施術はクリニックだけでなく、エステサロンでも受けることができます。
それでは、クリニックでの施術とエステサロンでの施術では何が違うのでしょうか。
まずクリニックとエステサロンでは施術する人が違います。
クリニックでは医療従事者以外が施術を行うことが禁止されています。
そのため、医療知識をきちんと持った医師もしくは看護師が施術を行うので安全性が高いです。
エステサロンでは医療従事者でなくても施術を行うことができます。
そのため、専門知識や経験が十分とは言えないエステティシャンが施術を担当することもあり得ます。
過去には施術箇所を誤って神経を損傷するという事故もあったため施術はきちんと知識のある医療従事者が担当するクリニックがおすすめです。
クリニックとエステサロンでは使用する機器も異なります。
焦点式ハイフを採用。1発ずつピンポイントで高音照射をする機器。
同じ箇所に照射をすると火傷の恐れがあるため、機器の操作技術が求められる。
蓄積式ハイフを採用。熱を蓄積させることで徐々に筋膜に引き締め作用を施す。
操作もしやすいためセルフでの施術も可能。
使用する機器の違いによって出力の強さにも差が出てきます。
出力が強く、1回の照射でたるみの原因となるSMASそうまでしっかり熱が届くので効果が高いです。
素人でも扱える機器を使用しているため、出力が弱くSMAS層まで届かず効果の実感が少ない、もしくはありません。
クリニックとエステサロンでは安全性も大きく違います。
カウンセリング、施術を知識のある医療従事者が行う。万が一肌トラブルが起きた際は 医師に診察、治療してもらえるので安全性が高い。
医療知識がないエステティシャンでも施術が行えるためクリニックと比べて事故件数が多い。
肌トラブルが起きた時のアフターフォローもない。
ここまでクリニックとエステサロンの違いを説明してきました。
安全性、効果面で考えると圧倒的にクリニックの方が良さそうですよね。
ただ、クリニックで行う医療ハイフには1つ懸念があります。それが痛みの強さです。
医療ハイフは効果が高い分出力も強いため、エステサロンに比べると痛みが強くなる傾向にあります。
ただ痛いと言っても違和感程度で激痛ではありません。
不安な方は麻酔の使用を検討すると良いでしょう。
実はクリニックでの医療従事者以外のハイフの施術は禁止されていますが、エステサロン等でのハイフの施術者には規制がありません。
つまり、誰でも施術ができてしまいます。
しかし、ハイフは皮膚の深部に熱を当てるという、一歩間違えれば大事故につながる施術です。
現にエステサロンでは事故やトラブルが多発しています。
ご自身の大切な肌を守るためにも、施術は知識のある医療従事者が担当するクリニックでお願いするのがおすすめです。
ハイフのみの施術でも十分効果を得られますが、他の施術と組み合わせることでより大きな効果を発揮させることができます。
ここでは、ハイフとの組み合わせにおすすめの施術をご紹介します。
ショッピングリフトとは、髪の毛程度の細い糸を皮膚に挿入し、皮膚や皮下脂肪を引き締めつつコラーゲンを増やす施術です。
ハイフの引き締め効果が高まり、肌のハリや艶感がより一層表れやすくなります。
ヒアルロン酸は注射で皮膚内にヒアルロン酸を注入し、しわの改善を目指す施術です。
ヒアルロン酸の施術を組み合わせることで、ハイフでは改善が難しい深いしわやくぼみも改善できハリのある若々しい肌を目指せます。
ボトックスとは、目尻や額など表情じわができる部分にしわの改善、予防を目的として注射する施術です。
エラ部分にボトックスを注入すると、ハイフでの小顔効果をより高めることができます。
施術を受けるに当たって1番気になるのは値段ですよね。
ここでは医療ハイフ、エステハイフ、小顔施術の値段を比較していきます。
医療ハイフの全顔1回の施術は約10万円前後からエステハイフの全顔1回の施術は約5,000円前後から
料金だけ見るとエステハイフの方が手軽で始めやすそうですよね。
ただスワンクリニックでは、糸リフトや外科治療を受けた(術後6ヶ月以内)際には全顔ハイフを特別価格で受けることができます。
通常価格 132,000円
特別価格 110,000円
全顔ではなく、顔の一部分を集中的に施術したい場合は比較的手軽な値段で始められます。
(例)
頬骨、法令線、口横ぽっこり、顎下 各1箇所
通常価格 35,000円
特別価格 33,000円
より詳しくは価格表のページをご覧ください。
いかがだったでしょうか?
この記事では、医療ハイフのメリットやデメリット、具体的な効果を紹介してきました。
医療ハイフは超音波を皮下組織に照射することで、内側からたるみを引き締める「メスを使わないリフトアップ療法」です。
・フェイスラインのたるみを改善して小顔効果を得たい
・最近法令線や目元周りのたるみが気になってきた
・皮膚に傷跡が残ったりダウンタイムがあったりして従来のリフトアップ療法を諦めてた
という方はこれを機にぜひ医療ハイフの施術を検討してみてください。
スワンクリニック銀座院長/日本形成外科学会専門医・医学博士
福澤 見菜子
2006年 | 慶應義塾大学医学部卒業 |
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2008年 | 東京大学医学部付属病院 形成外科美容外科 入局 |
2012年 | 大塚美容形成外科 千葉院院長 就任 |
2017年 | 湘南美容クリニック 松戸院院長 就任 |
2019年 | 湘南美容クリニック 赤坂見附院院長 就任 |
2020年 | 医学博士取得 |
日本美容外科学会(JSAPS、JSAS) 正会員 |
日本形成外科学会専門医 / 医学博士 |
埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科 ⾮常勤講師 |