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ほうれい線にヒアルロン酸は失敗する?糸リフトとの複合治療がおすすめ

2024.01.26コラム

ほうれい線は、鼻の横から顎に向かって伸びるシワのことで、多くの方がこの部分にお悩みを抱えています。

美容クリニックの施術では、ほうれい線改善にヒアルロン酸注入が一般的ですが、実際にはヒアルロン酸だけでは十分でないことや、失敗の可能性があることを知っておく必要があります。

ほうれい線改善には、肌を内側から引き上げる糸リフトとヒアルロン酸注入を組み合わせた治療が効果的です。

この記事では、ほうれい線へのヒアルロン酸注入の失敗例と糸リフト複合治療の実際の施術例を詳しく解説します。

ほうれい線にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

ヒアルロン酸注入とは

ヒアルロン酸は、体内に元から存在する優れた保水力を持つ成分の一つで、1グラムのヒアルロン酸が6リットルもの水分を保持できるとされています。

この性質により、ヒアルロン酸は肌の弾力を維持し、水分を保ち、肌を健康でハリのある状態に保つ役割を果たしています。

美容においては、加齢に伴い萎縮した骨や脂肪のボリューム不足を補うために行われるのがヒアルロン酸注入です。

美容クリニックでのヒアルロン酸注入は、肌のしわやたるみの改善、顔のボリューム減少の対策などに多く用いられています

ほうれい線へのヒアルロン酸注入の失敗例

ほうれい線改善のためにヒアルロン酸注入が選択される場合が多いですが、中には失敗や効果が薄いケースも存在します。

以下では、ほうれい線へのヒアルロン注入の失敗例について解説します。

不自然な仕上がりになる

ヒアルロン酸注入における失敗の一例として挙げられるのは、仕上がりの顔が不自然になるケースです。

これは、肌に注入されるヒアルロン酸の量が過剰なときに生じることがあります。

適切な量を超えて注入されると、肌が膨らみすぎ、その結果として顔全体が不自然に見えることがあります。

また、顔の左右差を考慮せずに施術を行うことで、顔が左右非対称になるケースもあります。

左右対称な顔は美しいと一般的に認識されていますが、左右の注入量が不均等である場合、顔が非対称になり、不自然な印象を与えることがあります。

注入箇所が凸凹になる

ヒアルロン酸の注入において、注入箇所が凸凹になり、目立つケースもあります。

まず、ヒアルロン酸が均一に注入されていないと、肌の表面が不均一に凸凹してしまうことがあります。

また、注入量が多すぎるのか少なすぎるのかも問題です。

注入量が過剰だと、肌が膨れすぎ、凸凹感が顕著になります。逆に、注入量が不足していると、効果が不十分であるばかりか、不均一な仕上がりとなり、ボコボコ感が生じやすくなります。

さらに、ヒアルロン酸が肌に適していない場合も問題となります。

患者の肌質や特性に合わないヒアルロン酸を使用すると、肌に異常反応が生じ、不自然な凸凹やしこりが残ることがあります。

持続期間が短い

ほうれい線へのヒアルロン酸注入は持続期間が短くなってしまうこともあります。

通常、ヒアルロン酸注入の持続期間は半年から1年程度とされていますが、中には注入後1ヶ月ほどしか効果が続かなかったと感じる方も少なくありません。

まず、注入されるヒアルロン酸の量が十分ではなかった場合、すぐに体内に吸収されてしまい、効果の持続期間が短くなります。クリニックによっては持続期間の短い、極端に安価なヒアルロン酸を使用するケースもあります。

また、ほうれい線が比較的深いと、1回の施術では十分なボリュームの補充が難しいことがあります。深刻なしわに対しては、複数回の施術や他の治療法の組み合わせが必要です。

ほうれい線改善には糸リフトとヒアルロン酸の複合治療がおすすめ

ほうれい線の改善において、ヒアルロン酸注入だけでは十分な結果が得られない場合があります。

そのため、より効果的なアプローチとして、ヒアルロン酸注入と糸リフトの複合治療がおすすめです。

糸リフトは、特殊な溶ける糸を皮膚に挿入し、その糸を引っ張ることで顔のリフトアップを実現する施術です。

ほうれい線が気になるのは、顔の土台が下がっていることが一因となっています。

この問題を糸リフトによって補正することで、自然な若々しい印象を取り戻すことができます。

糸リフトによって顔全体のリフトアップを行い、同時にヒアルロン酸を使用してボリュームを補完することで、ほうれい線の改善が期待できます。

この組み合わせにより、持続的なリフトアップ効果と自然な仕上がりが実現し、患者様に満足いただける仕上がりが実現できます。

ほうれい線の糸リフト複合治療の症例写真

スワンクリニック銀座で行っている、糸リフトとヒアルロン酸注入の複合治療の症例をご紹介します。

まず、施術前の写真を見ると、ほうれい線がくっきりと目立っている様子が確認できます。

このような状態に対して、まずたるんでいる肌を糸リフトで持ち上げる施術を行いました。

そして、糸リフトだけでは対処しきれない小鼻の下の窪みには、ヒアルロン酸を注入することで窪みを埋める処置を行いました。

これにより、深く刻み込まれていたほうれい線が薄くなり、ほとんど目立たない状態になりました。

糸リフトの効果によって、たるんでいた頬のあたりの皮膚も引き締まっているのがわかります。

糸リフトを受けた患者様の中には、「変わらなかった」、「顔が横に広がった」といった声も聞かれることがあります。

スワンクリニック銀座では、そのような不満を解消するために、糸リフトとヒアルロン酸の役割を適切に分担しています。

具体的には、下がっている部分を糸リフトで上げつつ、ヒアルロン酸でへこみを埋めることで、バランスの取れた自然な仕上がりを実現しています。

ほうれい線改善するならスワンクリニック銀座へ

ほうれい線の改善において、ヒアルロン酸注入が一般的に選択されることがありますが、時折失敗や期待通りの効果が得られないケースも存在します。

より確実かつ満足度の高い結果を追求するならば、糸リフトとヒアルロン酸の複合治療がおすすめです。

スワンクリニック銀座では、患者様一人一人のご希望や理想に合わせた複合治療を提供しています。

糸リフトとヒアルロン酸の組み合わせにより、顔全体のリフトアップとほうれい線のボリュームアップを同時に実現し、自然で美しい仕上がりを目指します

当院では、患者様のお悩みやご要望を丁寧にお伺いし、その上で最適な治療方針を提案いたします。

ほうれい線にお悩みの方は、ぜひスワンクリニック銀座へご相談ください。

お一人お一人に合ったオーダーメイドな治療を提供いたします。

記事監修医師プロフィール

スワンクリニック銀座院長/日本形成外科学会専門医・医学博士

福澤 見菜子

経歴
2006年慶應義塾大学医学部卒業
2008年東京大学医学部付属病院 形成外科美容外科 入局
2012年大塚美容形成外科 千葉院院長 就任
2017年湘南美容クリニック 松戸院院長 就任
2019年湘南美容クリニック 赤坂見附院院長 就任
2020年医学博士取得
資格
日本美容外科学会(JSAPS、JSAS) 正会員
日本形成外科学会専門医 / 医学博士
埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科 ⾮常勤講師